名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/03/31 - の記事

私の愛馬は凶悪です

タイトル:私の愛馬は凶悪です(小説:ファミ通文庫)
作者  :あらいてる:新井輝
絵師  :ひかぎたつひこ:緋鍵龍彦
デザイン:?
編集  :?

もうひとつのROOM No.1301とでも言うべき内容です。
ROOMシリーズファンなら迷わず買い。速攻買い。ひたすら読むべし。
そして、なんかROOM No.1301は気になっていたんだけど、長期化してきて手を出しづらい……そんな方にもおすすめ。

これをとりあえず試してみて、もしも気に入るようなら、ROOMにも手を出して損はしないと思います。

07/03/30 - の記事

本日の名台詞

「ちょっとちょっと。子猫遊さんっ。恫喝しちゃダメだよ。腰を低くして清き一票をお願いしなくちゃ。小早川くんは主権者だよ?」
「毬ねぇ。選挙の時だけ土下座して、当選したとたんに威張り出す政治家って好きじゃないの。毬はそういう表裏がある人間って悪い人だと思うな。だから毬は常に威張り続けるの、たとえそれが自分のの不利になるとわかっていても……心の中の正義が、毬にそう命じてくるの!」


タイトル:円卓生徒会 2(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :ほんだとおる:本田透
絵師  :大田優一
デザイン:?
編集  :?
キャラ :紅龍亜砂&子猫遊毬 (60 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

アーサー王伝説を元ネタにした学園と異世界を行き来するコメディ。

毬とラーンスロットの一騎打ち……というかまあ毬が一方的にライバル視してるわけですが。
台詞は、生徒会長選で票を獲得する方法についてです。
どうみても選挙違反ですが、細かいことを気にしたら負けです。政治家にぜひ聞かせてあげたい一言(笑)

円卓生徒会 2

タイトル:円卓生徒会 2(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :ほんだとおる:本田透
絵師  :大田優一
デザイン:?
編集  :?

アーサー王伝説を下敷きにしたコメディファンタジー。
異世界とこっちの学園をいったりきたりしてますが、異世界での展開は割と真っ当で、はっちゃけているのは学園側が主です。
そうですねえ……まあみどころはなんといってもこれに尽きるでしょう。
ありえないぐらいのツンデレ。
いくらなんでもそれはないだろ!と思わずつっこみたくツンデレ。だがそれがいい。

煉くんの受難 風の聖痕Ignition

タイトル:煉くんの受難 風の聖痕Ignition(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :やまとたかひろ:山門敬弘
絵師  :納都花丸
デザイン:?
編集  :?

風の聖痕でもっとも苦労人なんじゃないかという気がする煉くん受難の日々を描いた短編集。
あの和麻の過去話が出てきて、和麻が敬語!使ってたりとかいう見どころもありますが……
まあこの一冊を一言でまとめるならこういうことになるでしょう。
煉かわいいよ煉。
別にショタ属性はないんだけど、正直花音よりもよっぽどかわいいと思ってしまったのでありました。

07/03/29 - の記事

本日の名台詞

「大丈夫よ、そんなの大したことないわ」
「国が違っても、敵と味方に分かれてしまっても何度だって仲直りできるのよ。主義主張の違いなんて、それに比べたら、なんてことないでしょ」


タイトル:翼は碧空を翔けて 3(小説:C★NOVELS ファンタジア)
作者  :みうらまなみ:三浦真奈美
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?
キャラ :アンジェラ (184 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

えー……ここしばらく同人誌作成やらなんやらでかなりよれよれになってまして、感想とかが適当になってるような気がしなくもないです。ううっ、すんません……
それはともかく飛行船が繋ぐ国家を越えた恋模様も完結編。アンジェラの成長ぶりが光ります。

では台詞解説。
ちょっと戦争なんかに対する考え方の違いで家族関係が疎遠になっているランディへの一言。この台詞のぜひ不毛な紛争を続けている人に聞かせてあげたい。すぐに争いをやめられるかどうかはまた別の問題として、すごく前向きになれる気がします。

2007年4月 の新刊情報 スニーカー文庫

.hack//G.U. Vol.1 死の恐怖 浜崎達也
Add 滅びゆく機械のソナタ 仁木健
リュシアンの血脈 (5) 夜の彼方からはじまる永遠 冴木忍
涼宮ハルヒの分裂 谷川流

2007年4月 の新刊情報 ビーンズ文庫

オペラ・ラビリント 光と滅びの迷宮 栗原ちひろ
光の精煉師ディオン 旅立ちの朝は君と 村田栞
彩雲国物語 青嵐にゆれる月草 雪乃紗衣

2007年3月 の新刊情報 ファミ通文庫

新シリーズがいろいろ。やーなんかすごいタイトルなんですけど(笑)

私の愛馬は凶悪です 新井輝
マイフェアSISTER 姫君、拳を握りすぎです。 竹岡葉月
塔の街、あたしたちの街 扇智
狂乱家族日記 七さつめ 日日日
トゥインクル☆スターシップ13 ……そうだ。それでいい、それが正解だ 庄司卓
鋼鉄の白兎騎士団 IV 舞阪洸
テイルズ オブ デスティニー 蒼黒の想い (上) 矢島さら
ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード 細江ひろみ

神様のおきにいり 4 ねこまたの巻

タイトル:神様のおきにいり 4 ねこまたの巻(小説:MF文庫J)
作者  :うちやまやすじろう:内山靖二郎
絵師  :真田茸人
デザイン:?
編集  :?

家神様と、その家神の守護を受けた少年の妖怪コミュニケーション物語。
隣人として妖怪と気安い感覚で付き合ってはいても、根本では異なるものという書き方をしてるのが個人的に好き。

……とはいえ、ラブコメであることも間違いないですが。
なんかどこが「ねこまた」なのか、正直ねこまたはこの巻ではオマケ扱いで、実質的な主役はオオヒロだったような気がします。

光の精煉師ディオン

タイトル:光の精煉師ディオン(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :むらたしおり:村田栞
絵師  :いわさきみなこ:岩崎美奈子
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

彩雲国物語 青嵐にゆれる月草

タイトル:彩雲国物語 青嵐にゆれる月草(小説:角川ビーンズ文庫)
作者  :ゆきのさい:雪乃紗衣
絵師  :由羅カイリ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

狂乱家族日記 7さつめ

タイトル:狂乱家族日記 7さつめ(小説:ファミ通文庫)
作者  :あきら:日日日
絵師  :ぺけろくすけ:x6suke
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/03/28 - の記事

けんぷファー 3

タイトル:けんぷファー 3(小説:MF文庫J)
作者  :つきじとしひこ:築地俊彦
絵師  :せんむ
デザイン:?
編集  :?

TS(性転換)もの。
戦う存在「けんぷファー」にされてしまった少年・ナツルの受難を描きます。
本来は女の子しかなれないはずのけんぷファーになってしまい、変身すると女性になってしまう(でも声だけはそのまま)というややこいい体であれこれ難儀する、と。
でも3巻は、敵同士のけんぷファーが戦う場面とかはほとんどなくて……いや、あるにはあったんですが、ただの痴話喧嘩で変身してただけだし!……文化祭であれこれ。
典型的なシチュエーションコメディ。どこがいいかと聞かれても全く人に説明できないのですが、なんとなく気に入ってます。はて、実はTSもの好きなんだろうか?

魂振の練習曲

タイトル:魂振の練習曲(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :きたざわだいすけ:北沢大輔
絵師  :ぺこ
デザイン:?
編集  :?

読み終わって、「これなんてギャルゲ?」とか思ったのは秘密です。
いやだって、序盤がいきなり自分の部屋に女性用下着が大量に干されていて身もだえる話だったりするし。

神社の跡取り息子だけど、幼いときの事件がもとで、自分自身の奏でる神楽がただの戦いの道具であると思い、音楽を捨ててしまった少年の話。
住み込みの巫女さんとか、許嫁な巫女さんとか、幼馴染み(巫女さんじゃない)が出てきます。

2007年4月 の新刊情報 コバルト文庫

マリみて新刊出ます。この巻で瞳子の件は決着する……んですかね?
あとは新人賞の受賞作と、個人的には早く読まねばと思いつつ積んでいるヴィクトリアン・ローズテーラーの新刊とか。早く読もう……

マリア様がみてる あなたを探しに 今野緒雪
シュバルツ・ヘルツ ゲスタァン 桑原水菜
レヴィローズの指輪 彼方の約束 高遠砂夜
ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと硝子のドールハウス 青木祐子銀朱の花 螢の庭 金蓮花

2007年4月 の新刊情報 HJ文庫

模造王女騒動記 フェイク・フェイク カーム・ブレイカー 榊一郎
装甲騎兵ボトムズ コマンドフォークト 野崎透
ゴッデス! 1. 女神さまって大変なの ひかわ玲子
戦艦人間ハヤト3 決戦!果てなき宇宙へ!! 大迫純一
串刺しヘルパーさされさん3 ~呪われレジェンド~ 木村航
FLAG ~戦場カメラマン・白州冴子~ 渡辺麻実 原作:高橋良輔、TEAM FLAG

串刺しヘルパーさされさん3 呪われレジェンド

タイトル:串刺しヘルパーさされさん3 呪われレジェンド(小説:HJ文庫)
作者  :きむらこう:木村航
絵師  :中村哲也
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/03/27 - の記事

本日の名台詞

「五十嵐って呼ぶな」
「下の名前で、呼べ」


タイトル:サクラ上等。(小説:MF文庫J)
作者  :みうらいさお:三浦勇雄
絵師  :屡那
デザイン:?
編集  :?
キャラ :五十嵐鉄平 (152 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

自分以外の全ての人から、相手も含めて自分たちがカップルであることを忘れてしまっていたらどうすればいいのか?
それでも鉄平はあきらめず、また一から関係を築き上げつつ相手の記憶を戻そうと試みます。
そして……うあああああこれいいなあ! 下の名前で呼べ! さていったい相手はどう答えたのか、それは本編でお確かめを(笑)

サクラ上等。

タイトル:サクラ上等。(小説:MF文庫J)
作者  :みうらいさお:三浦勇雄
絵師  :屡那
デザイン:?
編集  :?

おおおおなんか原点に帰ってきた感じ!
逆境をはねのけて突っ走る。これぞ上等シリーズですよ!(時間なくてこんな適当な紹介ですいません。そのうち修正したいなあ……)

破天荒遊戯 9

タイトル:破天荒遊戯 9(コミック:IDコミックス)
作者  :えんどうみなり:遠藤海成
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

諸事情で長らく止まっていたコミックの続きがようやく出ました。ああよかった。

トップをねらえ!NeXT GENERATION 上

タイトル:トップをねらえ!NeXT GENERATION 上(コミック:メディアワークス)
作者  :そうまりゅうや:そうま竜也
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

その昔、コンプティークに連載していてでもとうとうコミックにはならなかった、「トップをねらえ!」でノリコたちトップ部隊が銀河中心へ旅立ってから数百年後の世界の話。なにより未完だったはずなので、それに決着がつくだけでもめでたいことです。

トップをねらえ!NeXT GENERATION 下

タイトル:トップをねらえ!NeXT GENERATION 下(コミック:メディアワークス)
作者  :そうまりゅうや:そうま竜也
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

その昔、コンプティークに連載していてでもとうとうコミックにはならなかった、「トップをねらえ!」でノリコたちトップ部隊が銀河中心へ旅立ってから数百年後の世界の話。なにより未完だったはずなので、それに決着がつくだけでもめでたいことです。

07/03/26 - の記事

本日の名台詞

「黒園……黒園、がんばってね」
「あん?」
「わたし、応援するし……」
何事もなかった木曜日に下校するみたいな足どりである。
「黒園……黒園、黒園……ねぇねぇ、黒園」
「なんだよ、聞こえてるってば」
「ほんとにがんばって、わたし黒園の味方だよ。損得勘定とかじゃなくて、仲間……」
「ウソつけ、自分の命がかかってるからじゃん」
談笑しながら、彼女たちは下校していく。
「黒園、わたしたち、仲間?」
「あぁ、仲間だ」
「でも……二人だけの秘密にしようね? ひとには、ナイショだよ? 絶対ナイショね?」
「あたしの仲間だと恥ずかしいのかよ、嫌なのか!」
不思議なことに、淀んでいるはずの空気や、工場からの騒音は、どこか遠い。
黒園葵が現われると、劇場の照明が落ちたようにムードが変わる。けしてそれは厳粛なものではなく、「ありふれてしまえ」とこの世のすべてを笑うように……。
黒園が笑えば、何もかもが、ありふれる。


タイトル:アリフレロ―キス・神話・Good by(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :なかむらくろう:中村九郎
絵師  :むらたたいち
デザイン:?
編集  :?
キャラ :小桜冬羽&黒園葵 (97 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ごきげんよう。
アリフレロ布教委員会の会員・極楽トンボです(嘘)。
ともあれ、アリフレロです。激しくおすすめ中。感想についての責任はとれないけどおすすめ中。
ストーリーそのものはビリヤードのルールをなぞらえて神話を見ていくというかまあちゃんとわかるようになっているので、むしろわかりにくいのは構成かな。しかしそういうわかりにくさを越えて、ライトノベルとしてのノリも一級品だし、特にエンディングなんかはかなり泣かせる傑作です。せっかくだから、ぜひあなたも騙されたと思って一読してみてください。

07/03/25 - の記事

アリフレロ―キス・神話・Good by

タイトル:アリフレロ―キス・神話・Good by(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :なかむらくろう:中村九郎
絵師  :むらたたいち
デザイン:?
編集  :?

「黒白キューピッド」「ロクメンダイス、」と、あまりにも個性的すぎる作品を世に送り出した中村九郎作品に新たな一ページが。
はじめにいっておきますが、あいかわらずすごい勢いでかっとばしてます。”数ページ試しに読んでみる”などという消極的な姿勢だと、速攻で挫折する可能性がありますので、きっちりと確保した上で気合いを入れて読みましょう。
はっきりいって1度や2度読んだくらいでは、物語の構造やキャラクターの関係をまともに把握することは困難です。(実は私もよくわかってません)
そのため、わかりやすい作品を読みたい方は手を出さないほうが賢明です。100%大火傷しますから。
しかしありふれた王道・定型のライトノベルには物足りないものを感じている方、とにかくなんでもいいから変わったものを読みたい方は必読。意味不明ながらも、強烈な印象を残してくれることでしょう。
個人的には強烈におすすめ。一読の価値はあります。ただし、どういう感想になっても責任はとらんのでそのつもりで。

07/03/24 - の記事

本日の名台詞

「奴の狙いは私だ。君は逃げろ、リュカ」
「馬鹿言うな、んなフラフラな足で戦えるかよ。俺が前に出るほうがいくらかマシだ」
「レオネルの時とは違う。君には戦う理由が――」
「それともアレか、君は俺のことを、こんな状況でハイ分かりました逃げますサヨウナラとか言える奴だとでも思ってるわけか? だとしたらブン殴るぞ、マジで」
「――そうだな。君は、そういう男だ」


タイトル:銀月のソルトレージュ 2(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :かれのあきら:枯野瑛
絵師  :得能正太郎
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ジネット&リュカ・エルモント (258 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

最近読んだファンタジーの中では、かなり良質の部類に入るファンタジーです。
最強の魔法書<ソルトレージュ(ひとつめの嘘)>が絡むにふさわしく、物語も鮮やかな嘘にすっかり騙されたりと、謎をたくさん盛り込みつつ、萌えな部分にもしっかり対応してます(笑)

さてそれでは台詞解説。
まあいわゆるピンチに陥って「先に逃げろ」「そういうわけにはいかない」という言わば定番のやりとりと言えます。

パラケルスの娘 6

タイトル:パラケルスの娘 6(小説:MF文庫J)
作者  :ごだいゆう:五代ゆう
絵師  :岸田メル
デザイン:?
編集  :?

19世紀のロンドン。
跡継ぎとして才能がなかったということで、名目は修行であるものの半ば排斥されるに近い形でロンドンの錬金術師の元に送られた跡部家の長男・遼太郎。
その錬金術師・クリスティーナは能力はすごいものを持っているけれど、とにかく変わっていて、遼太郎は修行などどこへやら従僕として掃除洗濯などにこきつかわれるこに……。
さすがベテラン、筆力のあるそして適度に笑いもあるファンタジーです。偏った作風ではないので、だれにでもおすすめできる良作。
今回は短編集です。

ネクラ少女は黒魔法で恋をする4

タイトル:ネクラ少女は黒魔法で恋をする4(小説:MF文庫J)
作者  :くまがいまさと:熊谷雅人
絵師  :えれっと
デザイン:?
編集  :?

タイトルそのまま、黒魔法に傾倒したオカルト少女がネクラ少女が、本当に黒魔法に関わる出来事に関わったのをきっかけに少しずつ変わっていくお話。
今回は短編集です。
そういやライトノベルにおける短編集って、作品の人気のバロメーターとして機能するような気がしてきました。たぶん、短編集があるかないかでデータをまとめてみるとおもしろいこともわかってくるかも……ってすいません脱線しました。やってはみたいけど、今そんな暇なないし(汗
一人称での心情描写やちょっとした表現が相変わらず冴えてます。

新本格魔法少女りすか3

タイトル:新本格魔法少女りすか3(小説:講談社ノベルス)
作者  :にしおいしん:西尾維新
絵師  :西村キヌ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

07/03/23 - の記事

本日の名台詞

「うまいか? よかったな。生きているというのは、ただそれだけで素晴らしいことなのだぞ。だからおまえも、そんな元気のない顔をするな」
「見てみろ綺麗だろう? ここから見える景色は、わたしのお気に入りなのだ。知ってたか? お金がなくても、綺麗な景色はいくらでもただで見られるのだぞ」
「パンもわたしは二日か三日に一度しか食べられないが、お腹が空いている分、同じ一口でも人よりも美味しく食べられる。いまのおまえだってそうだろう? だからわたしたちは、得をしているのだ」


タイトル:000のエレナ(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :くさかひろふみ:日下弘文
絵師  :克優希
デザイン:?
編集  :?
キャラ :エレナ (76 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

とにかくひたすらヒロインが素直で健気で、思わず側にいたら頭をなでてやりたくなるような、そんなファンタジーです。

さてさて台詞解説です。
自分自身もろくに食べられず、やっとのことで手に入れた食糧なのですが、腹をすかせた子猫にあっさり譲ってしまい、子猫相手に語っている場面。まったくの飾り気のない本心からの言葉なのが泣かせます。
まぶしい、まぶしすぎるっ!

銀月のソルトレージュ 2

タイトル:銀月のソルトレージュ 2(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :かれのあきら:枯野瑛
絵師  :得能正太郎
デザイン:?
編集  :?

力のある魔法書にそれ自身の意思が宿り、焼き捨てられることを拒否して人に憑依、かくて憑依された人物は不死者となって強大な魔法を行使する……大枠の設定はこんな感じで、その大事に主人公がいつしか巻き込まれていくファンタジーです。
今月いくつか富士見ファンタジアから出ているファンタジーを読んだわけですが……
個人的にはこのシリーズ(といっても2巻ですが)、一番おもしろいですね。物語も意外性があるし、ただ意外性だけというわけでもない。
主人公のリュカはかなり大変なことになってますが……
これ、いったいどうなっちゃうんでしょうね(汗
これ以上のサプライズはもうないはず、と思いつつまだなんかいろいろ騙されているような気がするあたり、それだけ作品に惹きつける力があります。