名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

07/02/08 - の記事

本日の名台詞

「おかしい。まちがってる!」
「だったら何だ! 教えろよ、あたしたちに何が変えられる?」
「かえられるか……わからない。けど……わたしたちなら……きっと飛べるわ!」
「飛ぶ……?」
「そうよ、飛んで、べつのくにへいくの」
「別の国……寝惚けてんのか。ここも愛せないやつが、別の場所に行ってなにを愛する気だ。なにも変わりやしねえ――ドブのザリガニみたいに、この国を一生逃げまわれ。おまえにはそれしかできない」
「あいせばいいの? ほんと? そうすればどうにかなる?」
愛すれば――どうにかなる?
わからない――あたしにだってわからない。
「……さあね」


タイトル:零式(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うみねこざわめろん:海猫沢めろん
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :夏月&朔夜 (191 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品の詳細は表紙画像クリックで補足。
どこにも感情の行き場がない、袋小路の少女達が駆け抜ける話です。
それよりなによりエンジン燃え。無駄に馬力の大きいエンジンとかになぜかしら魅力を感じてしまう……そういう人は必読です。読んで転げ回るがいいのです。

台詞解説。
現状からただ逃げようとしているだけではなにも変わらない……とまあそんなことです。ちなみに飛ぶといのは比喩だけではなく、本当に飛行機で飛ぶことを意味します

連射王 (上 )

タイトル:連射王 (上 )(小説:メディアワークス)
作者  :かわかみみのる:川上稔
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

まぎれもないシューティング小説、あえて言うとゲー根小説です。

野球もレギュラーを取れるくらいに上手いのに、どうしても心の底から本気になれない自分を自覚していた高校生・コウ。
そんな何事にもどこか冷めた彼が、ある日通りかかったゲーセンでシューティングゲームのワンコインクリアを目にしたことがきっかけで、徐々にシューティングゲームの魅力にひかれていく話。

翼は碧空を翔けて 2

タイトル:翼は碧空を翔けて 2(小説:C★NOVELS ファンタジア)
作者  :みうらまなみ:三浦真奈美
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?

説明しづらい……。
今の時点では、おてんばで割と自分中心な王女アンジェラが、一人の青年との出会いがきっかけで精神的に大きく成長する物語、としておきます。
アンジェラは行動力があるだけに、いったん精神的な成長の芽が出てくると驚くくらいに魅力的になりますね。
ああ、それと飛行船の栄光と挫折とか。

2007年2月 の新刊情報 富士見ミステリー文庫

今月は非常に富士ミスは静か。

ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・すりー 新井輝
かりん 増血記 (8) 甲斐透