名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

08/05/04 - の記事

本日の名台詞

「別に……
なんにもねーんだよ……あたしには、人に胸張って説明できることなんて……
ちくしょうッ、どうしたら消せるってんだ。あんたの言う、臭い劣等感ってやつをッ」
「自分のふがいなさを他人のせいにするな。人生はこんなものだと決めつけるな。心に抱いたものを信じて前へ進み続けろ。どれほどの挫折の中でも――真っ直ぐ前へ。お前が誰よりも胸を張って自慢できる、その大人顔負けのガッツがあれば可能なことだ」


タイトル:オイレンシュピーゲル肆 WagTheDog(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?
キャラ :涼月・ディードリッヒ・シュルツ&パトリック (322 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

燃えるSFアクション。

ではではさっそく台詞解説。
今日は同日アップで、両作品でそれぞれ発破をかける大人に注目して台詞を掲載しました。
とにかく中年、老人がやたらかっこいいんだよねえ特に4巻は。がんばれ大人。

本日の名台詞

「ダメだ。立て」
「私の国では、負け犬の定義は厳密だ。自分は敗北にしか値しないと思い込んだ、正真正銘の敗者だ。人生の真の敵である徒労感を克服できず、打ちのめされた人間だ。そういう、ある意味で正しい挫折をした者を、さらに打ちのめしてくれるありがたい文句がある。立ち上がって戦え(スタンド・アップ・アンド・ファイト)――君の場合は、飛び立って戦え(フライ・ハイ・アンド・ファイト)がふさわしい」
「君はそんなにも若く、そんなにも素晴らしい羽があり、そんなにも素質に恵まれていながら、悪夢から二度と抜け出せなくなったというのか?」


タイトル:スプライトシュピーゲルIV テンペスト(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ハロルド (378 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

燃えるSFアクション。おすすめ。
あと、このシリーズを読まれる時は必ずオイレンシュピーゲルもセットで読むようにしましょう。
読む順番は両シリーズの1巻、2巻を順番に制覇していくことをおすすめします。

それでは台詞解説。
飛ぶことのできる特甲児童・鳳が、相次ぐ挫折感から護衛任務を達成できる自信をすっかりなくしてしまったところへ、FBI捜査官であるハロルドが発破をかけてます。
ほんと、ハロルドはかっこいいんだよなあ……挿絵が見てみたかったくらいですええ。

オイレンシュピーゲル肆 WagTheDog

タイトル:オイレンシュピーゲル肆 WagTheDog(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :白亜右月
デザイン:?
編集  :?

身体に欠損のある児童の中から特に適性のある者を選び、強大な武器を自分の第二の手足のごとく操り街の治安を護るために戦う「特甲児童」の少女達の活躍を描いたSFアクション。
スプライトシュピーゲルと同一の世界観、同一の時間軸で平行した物語が語られるシリーズです。
燃えます。すごく燃えます。
4巻は、2つの作品がかなり密接にリンクしていることもあって、可能であれば2作品の4巻同士は一気読みを推奨します。

スプライトシュピーゲルIV テンペスト

タイトル:スプライトシュピーゲルIV テンペスト(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?

燃えた。最初から最後までトップスピードで駆け抜けました。
富士見ファンタジア文庫最厚記録を更新する500頁を超える厚さなど全く問題にならない盛り上がりっぷり。
特甲児童。
元は体の重大な欠損を補うためのプログラムとして開発され、実際には強力な軍用として戦うことを宿命づけられた少女達の戦いの軌跡を描いた超燃え!なSFアクションです。赤枠でおすすめ。