名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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09/11/16 - の記事

本日の名台詞

「――九衛は、負け犬が嫌いだ」
「自分で自分を助けることを諦めてしまったヤツに、手を差し伸べる必要なんてないと思っている。そんなヤツは、一生めそめそしながら這い蹲っていればいいんだ」
「…………」
「でも――シロさまは、お優しいから、そんなヤツにも、手を差し伸べずにはいられないんだ。九衛は、そんなシロさまが大好きだから、だからおまえのことも助けてやる。シロさまが、そうお望みなら、不本意でも、手は貸すさ」
「だが――それは、シロさまのためだ。おまえのような負け犬のためではない。そのことを、覚えていろ」


タイトル:白山さんと黒い鞄 3(小説:電撃文庫)
作者  :すずきすず:鈴木鈴
絵師  :ここのか
デザイン:?
編集  :?
キャラ :九衛(くのえ) (302 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

内気だけど健気な白山さんかわいいよ白山さん。
ツンデレに席巻される昨今の作品の中で、こういうヒロインは貴重なのです。

それでは台詞解説。
白山さんを主人と慕う九衛。その九衛はある人物を助けるのですが、九衛は直情径行で裏表がなく(とかいいつつ意外とツンデレ気質なんだけど)、言いたいことはすぐ口に出すタイプ。そんな九衛なので護るべき対象であろうと容赦はしません。

白山さんと黒い鞄 3

タイトル:白山さんと黒い鞄 3(小説:電撃文庫)
作者  :すずきすず:鈴木鈴
絵師  :ここのか
デザイン:?
編集  :?

ストーリー自体は現代学園伝奇ですが、かなり貴重な、内気で押しの弱い健気なヒロインが頑張っているのでぜひとも応援したい!

最近のラノベは少女小説も含めて圧倒的に”強い”女性キャラが人気で、たまにおとなしいヒロインがいるかと思うとそれはほぼ無表情系。健気で引っ込み思案なヒロインは絶滅危惧種として保護しなければ!
というか、ツンデレばかり見慣れたせいもあってか白山さんのような、泣きそうな顔をしながら必死に何かに耐えるヒロインはかなり心臓にきゅんきゅんきますね。