名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「あなたのために死ぬ? いいわね。そうやって死にたいわ。
誰かのために死ぬ。それは一番いい死にかただと思うわ。それがあなたのためならなおさらいいの。わかる?」
「わからない。私は誰かのためには死にたくない。私のために誰かを殺しても」
「こんなこと言うわたしは嫌い?」
「ええ、嫌いだわ」
「それでいいのよ。マリア。でも、覚えていてね。世の中には、たった一人くらいは命をかける相手がいるものなの。それが一人もいない人は……
死ぬか、支配者になるか、よ」


タイトル:征服娘。(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :かぐらざかあつし:神楽坂淳
絵師  :すずらぎかりん:鈴羅木かりん
デザイン:?
編集  :?
キャラ :アッシャ&マリア (58 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

貴族令嬢としてなに不自由なく育ち、しかし兄妹の中で一番才覚がありながら「女である」だけでなにも本当に思い通りにはならないことに不満を抱いた少女による、世界を手にしようとする物語。
題材が題材だけに萌えとはほぼ縁がないですが、人に先駆けて嗜好品のルートを制するとかなんかそういう暗躍具合が実にイイ!

それでは台詞解説。
マリアお付きの侍女で身分は奴隷だけど、マリアの中では実質片腕の存在であるアッシャ。
なんかもう繰り広げる会話がとんでもないことに、人のために死ねるか?というのはライトノベルでは割と定番な話と言えますが、いやーこういう展開はすごい。