名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「はんっっ。相変わらずのいい子っぷりね、ガブリエラ。
見た目と違って中身は黒いくせに」
「そ、そんなことはありません」
「黒い、黒い、真っ黒だ」
「ですから、そんなことは……」
「なんかねぇ、こんがりと焼けた美味しそうなクッキーを、こう、ぱきっと折って中を見てみたら、黒い唐辛子がみっしりと詰まっていた……って、そんな感じ?」
「ですから、アフレア、そういう喩えは、かなり間違っていますよ?」
「あんたの笑顔も、なんか怖いのよね」
「怖いぃ、怖いぃ」
「も~~、皆さん、酷いです!」


タイトル:鋼鉄の白兎騎士団VI(小説:ファミ通文庫)
作者  :まいさかこう:舞阪洸
絵師  :伊藤ベン
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ノエルノード&ガブリエラ&その他 (19 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

女ばかりの騎士団に入団した型破りな新人・ガブリエラその他癖の多い新人達が騎士団に旋風を巻き起こし、対外的にも無視できない存在に成長していく戦記もの。

それでは台詞解説。
ガブリエラは天性の策略家としての資質を持っているので、とにかく周りはその采配に驚きっぱなし。そして、とうとうこんな事を言われる始末。ただしこの台詞で重要なのは、ガブリエラが心底から信頼された上でこういう軽口を叩かれていることです。それだけ、彼女の智恵はすごいってことで。