名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「葉桜」
「星野は孤立無援だ。どんな事情があるか分からないけど、得体の知れない連中に追いかけられてる。確かにあいつも怪しいところはあるさ。だけど、あの<渦巻き>とかいう女みたいにいきなり襲いかかっちゃこなかった。あいつはずっと言葉で俺の助けを求めてた。さぁ、その上で聞くぞ。見知らぬ土地で助けを求めてきた同胞を見捨てるのがおまえの正義なのか。おまえの理想なのか」
「おまえが俺を守るって言うなら俺の身体だけじゃない、俺の正義も守ってくれ。おまえならそれができるだろ」


タイトル:葉桜が来た夏 2(小説:電撃文庫)
作者  :なつみこうじ:夏海公司
絵師  :もりいしづき:森井しづき
デザイン:?
編集  :?
キャラ :南方学 (159 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

異人種コミュニケーション。あとついでに(要素としては種じゃないですが)吸血鬼うんぬんなんてものも。
反発しかなかった少年少女が深い信頼感で繋がれるまで。

それでは台詞解説。
あまり詳しく説明するとネタバレもいいところなので適当にぼかして話しますが、星野という少女の言動に不信感があって素直に助けようとは思えない葉桜を、学が説得しているシーンです。