名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

RUN RUN RUN

タイトル:RUN RUN RUN(小説)
作者  :やましたたかし:山下卓
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

深夜の新宿。
そこで初めて顔を合わせた三人の小娘。様々な事情を抱えた三人は、その場の話の成り行きから東北の温泉へ旅立つ。やがて、旅行中にうち解けた三人は逃げ出した現実やお互いの過去と徐々に向き合いはじめる……。
ちょっと変わったロードノベルと言えるかもしれません。

正直なぜBLOODLINKの続きはまだなのかー!とか思う心がないとは申せませんが(苦笑)、そこはやはり山下卓。こういうややこしい青春模様を書かせたらさすが、の一言ですね。
文芸には実に向いているなあと思ったので、このままこっちに転身もありうるかも? ああ、でもせめてシリーズだけは完結させてください。
おねがい。


この作品の名台詞

「やっぱ、海に来たら走るのが青春だよね」
「でも、ルナさん、ハイヒールだよ?」
あたしは右足のハイヒールを脱いで、右手に持った。まったく、いつからこんな人間が履くものじゃないような靴を履いていたのか。馬鹿馬鹿しい。あほくさい。情けない。
「人生を走らなくなったヤツが履く靴さ」
踵を思いっきりテーブルの縁に叩きつけた。パキン、と踵が折れてくるくる飛んだ。左のハイヒールも同じように叩きつけた。これでローファーのできあがりだ。

→解説


私は今、世界で一番哀しい。

→解説


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