名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「できればベッドで震えていたい。行くも戻るもままならず、全てを夢だと信じ込んで震えていたい。だが、お前が死ねばきっと私は路頭に迷い、まずベルトらが、次いで私が行くことになるだろうね」
「あのジョンズ商会に。私なら、きっといい稼ぎが出るだろう」
「なら、前に進むしかない。それに、私は知っている」
『なにを……でございますか?』
「何ものも信じない商人が、心の安らぎすら金に換えるような商人たちが、利益の先に期待していることを」
「心安らかに暮らせるなにかがそこに待っているのなら、私はそれを追いかけよう」


タイトル:狼と香辛料 11(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?
キャラ :フルール・ボラン&オーラー (280 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

狼と香辛料短編集。ホロとロレンスのエピソードもありますが、それはおいといて……エーブがまだフルールと名乗っていた頃の話。
あんな海千山千の女商人でもやっぱり駆け出しの時代はあるんですよね。

それでは台詞解説。
ギリギリまで追い詰められたフルールが、ある重要な決断を下した時のこと。ここが分水嶺だったのだと思うと感慨深いものが。