名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「別にあれ啖呵じゃないし……それにかっこいいって、えーと、僕は女だよ?」
「それが何か? この寮には女子しかいませんよ。
オリンピア・スノ・メッシニがかわいらしいことは認めますが、ベクトルはお姫様系ですね。あなたのような”王子”を求めている女子もたくさんいると思いますよ。あなたには需要があります」
「需要、って人を商品みたいに……いやあの、王子は男の中から捜したら……?」
「男なんて馬鹿で野蛮で不潔で、息が臭いです」


タイトル:クロノ×セクス×コンプレックス 1(小説:電撃文庫)
作者  :かべいゆかこ:壁井ユカコ
絵師  :デンソー
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ミムラ・S・オールドマン&ニコ・ヨーコ (71 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ここは帯のキャッチをそのまま利用させて貰うのが一番でしょう。
「女子化! 魔法学校! タイムリープ!」、これですこれ。

それでは台詞解説。
まだ女の子の身体に入れ替わってしまった事実をイマイチ認めきれないうちに、そのうえ自分が身に覚えもないけれど魔法学校入学試験の首席合格者だと言われ、混乱から思わず吼えてしまったことが、「王子様」的印象を他の女の子達に植え付けてファンまで獲得してしまった三村。弁明を試みるものの……という次第です。SF的な部分については実際読んで貰うのがいちばんなので、ここではせっかくの魔法学校で女の子だけ!という雰囲気が伝えられる台詞を選んでみました。ま、中身は男なわけですから「男っぽい」のは当然なわけで(笑)