名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「……だ、」
「大丈夫、って訊かないで。大丈夫だから」
「……で、」
「でもさ、って言わないで。大丈夫だから」
「……か、」
「加賀さんなにやってんの、って言わないで。ばかなんじゃないの、って言わないで。わかってるから。わかってるの。ばかなの私。はい大失敗。はいはいはい、やらかしました。これでまた今日も嫌われた。途中から失敗したのはもうわかってた、でも止められなかった、引っ込みがつかなかった、何年も何年も同じこと繰り返してるのもわかってる、もう取り返しがつかない! そう、なぜなら私はばかだから! でもやらかしてしまったことはもうしょうがないの! なぜなら時間を巻き戻すことはできないから!」


タイトル:ゴールデンタイム 1(小説:電撃文庫)
作者  :たけみやゆゆこ:竹宮ゆゆこ
絵師  :駒都えーじ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :多田万里&加賀香子 (170 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ごくごく普通の大学生と、絶世の美女だけど空回りばかりで意中の人への想いが正しく届けられないお嬢様をメインとした青春ラブコメ。

それでは台詞解説。
愛しの人である柳澤にベタ惚れのあまり他の女への嫉妬心が変な形で暴走し、大失敗をやらかした直後のやりとり。不覚にもこれできゅんと来ました。感情で突っ走るタイプにはこういう人っていそうですね、散々口から出るままボロクソ言ってしまってから後悔するんだけど、もう相手は自分の言い分など聞いてくれない……あああ、切ない。