名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ばけらの!

タイトル:ばけらの!(小説:GA文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :あかひと:赤人
デザイン:?
編集  :?

つい赤枠でおすすめにしちゃいました、てへっ。

発売前から一部には話題になっていた「杉井ヒカル」というラノベ作家が主人公のコメディ……
などと聞くと、メタ小説がどうとかそういう議論が必ず持ち上がってきます(めんどくさいのでその辺りの話はパス)。
実際、平和の温故知新でネタ満載な「ばけらの!」元ネタ解説一覧というエントリまで出来てしまうくらいネタまみれには違いないんですが……。

最後まで読んだ印象からすると、ラノベ作家ネタなど一切知らなくてもしっかりしたエンタメ作品として楽しめる作りになっています。
内輪ネタという部分を抜きにしても十分におすすめ。
また、ラノベマニアは事前にネタに関する情報は入れず、自力でどこまで解明できるかにチャレンジしてみるのも一興かと。

最初に触れましたが、「杉井ヒカル」というとある新人ライトノベル作家と、彼を取り巻く作家仲間の割とどうしようもない日常。
驚く無かれ、彼の先輩や同僚作家達はみんな美少女ばかりなのです!……ただし、人外ばっかりですが(爆)
株とパチンコに夢中な狼のスピリットであるイズナ、座敷童でパチンコの天才で大家でエッチなラブコメ作家でもあるつばさなどなど、作家仲間は一癖も二癖もある連中ばかり。
こんな連中に囲まれた日常が騒がしく過ぎていくストーリーです。

で、最初にリンクした先を見たもらうとよくわかりますが、とにかくもうネタまみれ。
ラノベ作家についてある程度知識を持っていると、いちいち設定などに爆笑すること確実です。
私の場合、読む前に具体的な元ネタ解説は一切見なかったんですが、開始早々、狼耳の美少女作家「葉隠イズナ(はがくれいずな)」に爆笑……しそうになり、決壊寸前でした。電車の中で読んでいたので相当怪しい人物扱いされていたんではないかと……orz

なお、当然のようにあとがきでもやっぱりネタが入ってました。縦読みはたぶんなかったですええ。


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from 薔薇庭園の夢住人 on 木曜, 2009/01/08 - 16:25

ご無沙汰してます。連休最終日くらいから調子悪くて、日記書く余裕が無かったです(た

from 薔薇庭園の夢住人 on 木曜, 2009/01/08 - 16:25

ご無沙汰してます。連休最終日くらいから調子悪くて、日記書く余裕が無かったです(た

from monumenta librorum on 土曜, 2008/10/11 - 21:07

新人のライトノベル作家の杉井ヒカルが住んでいるアパートには人間でない作家が何人も住んでいてという話。何というか、一見メタな話にも思えるが、むしろ、私小説風のコメディーと...

from 一本足の蛸 on 月曜, 2008/09/15 - 19:47

昨日、『“文学少女” と神に臨む作家 下』を先に片付ける、と書いたが、気が変わったので、そっちを中断して、先に『ばけらの!』を読んだ。 うぇっ、気持ち悪い(いい意味で)。...