名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「すてきね」
「素敵だって?」
「ええ、だって、古い家が崩れるのも、豊かになることで失うことも、人間一人の手では止められないけれど。
一人でも、写真は撮れるでしょう。写真という媒体で残しておくことはできる。こんなふうに、一人でもできることがあったんだって、そう思ったの。……だから、一人って、決して無力ではないのね」


タイトル:カーリー ~二十一発の祝砲とプリンセスの休日~(小説:ファミ通文庫)
作者  :たかどのまどか:高殿円
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :川崎拓也
キャラ :シャーロット&エドワード (154 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

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さて、台詞解説。
失われうつつインドの素朴な風景。それを新聞記者のエドワードは「豊かさと引き換えに失うもの」として写真に収めているのですが、シャーロットはもう少し肯定的な捉え方をしています。こういうポジティブさがシャーロットの持ち味ですね。