名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「裏切ったのになにも失わないのは、おかしいじゃないか」


タイトル:鋼殻のレギオス IV コンフィデンシャル・コール(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :あまぎしゅうすけ:雨木シュウスケ
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?
キャラ :レイフォン (257 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

しつこいようですが、現在の富士見ファンタジアの中では文句なしにおすすめできるファンタジーです。主人公が激強なので成長物語にはなりにくいところを精神的な再生と、状況を上手く動かすことで緊張感がとぎれません。今の時点で4巻までなので、まだ手を出そうと思えば十分に追いつける巻数ではないかと……

さて、それでは台詞解説です。
この台詞の重要なところは、相手に向かって裏切りを糾弾しているわけではないというところです。これは過去に起こした自分の行為を、自身は周囲に対する裏切りだと思っていて、それに対する罰を受けなければならないと感じていること。それを表した台詞なのです。これぐらい誠実でありたいものですが……