名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「こいつ呼ばわりもやめて」
「「じゃあ、何て呼べばいいんだよ」
「戦場ヶ原さま」
「……………」
この女、正気か。
「……センジョーガハラさま」
「片仮名の発音はいただけないわ。ちゃんと言いなさい」
「戦場ヶ原ちゃん」
目を突かれた。
「失明するだろうが!」
「失言するからよ」
「何だその等価交換は!?」
「銅四十グラム。亜鉛二十五グラム、ニッケル十五グラム、照れ隠し五グラムに、悪意九十七キロで、私の暴言は錬成されているわ」
「ほとんど悪意じゃねえかよ!」
「ちなみに照れ隠しというのは嘘よ」
「一番抜けちゃいけない要素が抜けちゃった!」
「うるさいわねえ。いい加減にしないとあなたのニックネームを生理痛にするわよ」
「投身モンのイジメだ!」
「何よ。文字通り生理現象なのだから、恥ずかしいことではないわ」
「悪意がある場合は別だろう!」


タイトル:化物語(上)(小説:講談社BOX)
作者  :にしおいしん:西尾維新
絵師  :VOFAN
デザイン:?
編集  :?
キャラ :戦場ヶ原ひたぎ&阿良々木 (45 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

とにかくツンデレ掛け合いな会話が素敵。他にも、戯れ言シリーズを読んだ方にはおなじみ、特殊な言語感覚の持ち主である姫ちゃんの後継者になれそうな小学生とか、とにかく会話が楽しくてしょうがないです。ストーリー? ま、気にしなくていいと思います。今挙げられてるような会話が好きなら買い、そうじゃなければスルー。それでいいんじゃないかと。

それでは台詞解説。
とにかく会話が攻撃的な少女・戦場ヶ原さんの破壊力の一端をお見せしようと思ってチョイスしました。全編に渡ってこんな感じです。時にストレートに愛情表現してくるから余計に油断がならないのですが……むしろここまで渡り合えている主人公に拍手。