名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「うまいか? よかったな。生きているというのは、ただそれだけで素晴らしいことなのだぞ。だからおまえも、そんな元気のない顔をするな」
「見てみろ綺麗だろう? ここから見える景色は、わたしのお気に入りなのだ。知ってたか? お金がなくても、綺麗な景色はいくらでもただで見られるのだぞ」
「パンもわたしは二日か三日に一度しか食べられないが、お腹が空いている分、同じ一口でも人よりも美味しく食べられる。いまのおまえだってそうだろう? だからわたしたちは、得をしているのだ」


タイトル:000のエレナ(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :くさかひろふみ:日下弘文
絵師  :克優希
デザイン:?
編集  :?
キャラ :エレナ (76 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

とにかくひたすらヒロインが素直で健気で、思わず側にいたら頭をなでてやりたくなるような、そんなファンタジーです。

さてさて台詞解説です。
自分自身もろくに食べられず、やっとのことで手に入れた食糧なのですが、腹をすかせた子猫にあっさり譲ってしまい、子猫相手に語っている場面。まったくの飾り気のない本心からの言葉なのが泣かせます。
まぶしい、まぶしすぎるっ!