名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「百歩譲ってあたしが生きているのがあんたのおかげだとしてもね、正直な話、生きた死んだが大した問題とも思えないのよね。なんだかどっちもいっしょっていうか、命は奇跡の三乗倍なんて言われてもいまいちピンとこないしね。きっと命それ自体に大した価値なんてないのよ。百円玉一枚で買えるかも」
「だったらなんだっておまえは生きてるんだ。とっとと自殺するなり兄貴と心中するなりすればいいじゃないかっ」
「あったま悪いわね医者のくせに。物事を一元的にしか捉えられないの? 今のはあたしの見解であって、ダイゴのじゃないでしょ。
あたしはダイゴに生きていて欲しいって願われているから生きているの。そんだけ。でもそれってすごい価値よきっと。あたしの命は百円一つかもしんないけど、生きる目的は石油王でも買えないわよ」


タイトル:イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :おきながとおるあき:沖永融明
絵師  :KEI
デザイン:?
編集  :?
キャラ :一樹&二階堂勤 (265 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

作品の詳細は書影クリックにて。
かなりシリアスな上に死生観などが怖い感じになってますが、一読の価値はあります!

それでは台詞解説。
長い闘病生活のためにかなり達観した死生観を持つ患者の一樹。医者が相手でも容赦なし。