名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「君はどうやら恥ずべきことだと思っているようだがね、誰かを守りたいと思うのは、なにより大きな支えとなる。守る対象は国でも思想でも信念でもいいが、やはりベストは人間だ」
「いつか、自分の中で諸々なことが崩れ去ったときに、最後に残るのは、誰かを思う気持ちだ。だから君は、その想いをなにより大切にするといい。それと」
「どんなに願っても、今の君には何もできない。それが、よくわかっただろう?」
「その悔しさも、よく覚えておくといい。無力を憎め。それは君の、一番の原動力になる」


タイトル:アンゲルゼ―ひびわれた世界と少年の恋 (コバルト文庫)(小説:コバルト文庫)
作者  :すがしのぶ:須賀しのぶ
絵師  :こまだきぬ:駒田絹
デザイン:?
編集  :?
キャラ :敷島 (274 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

いいから読め。全4巻(ていっても現時点では私も3巻までしか読んでないんですが)、傑作間違いなし。

それでは台詞解説。
人間味の見えない、怪物のような存在に見えていた敷島の素顔が少し見えてくるそんな一幕です。真相は知らないまでも、救いのない道を陽菜が歩きつつあると知り、それをどうにかして止めたいと願った覚野。その想いは……。