名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「納得のいく答えなんて、あるわけがないのよ。身を裂くような悲しみを、目の前が真っ暗になるような絶望を前に、『試練』だの『運命』だのと陳腐な説明をされたって、何の意味もありはしない。
『どうして、努力したのに報われない?』
『どうして、こんなひどい事が?』
『どうして、この世界は不幸と悲しみに溢れている?』
――うんざりよ! どんな答えにだって、意味なんかない!」
「だから、考え方を変えるしかない。『どうして』じゃなくて、『どうする』かに。
『努力したのに報われなかった』――どうする?
『とてもひどい事が起きた』――どうする?
『この世界には不幸と悲しみが溢れている』――どうする?
どうしては、なにも変えない。何も生まない。何の意味もない。
だから、そんな無意味な事はもうやめて、どうするのかを考えなきゃいけない。悲しいからこそ。悔しいからこそ。こんな事は間違っていると、本当に思っているのなら」


タイトル:テルミー きみがやろうとしている事は(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :たきがわれんじ:滝川廉治
絵師  :七草
デザイン:?
編集  :?
キャラ :テルミー (213 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

修学旅行での事故により、26人中24人までもが死んでしまった。
そんな状況から始まる物語。詳細については書影クリックで。

さてさて台詞解説。
っていってもまあ見てもらうしかないですね。
ほんと、この作品は序盤数ページの書き出しといい、こういった台詞といい、実に絵になる様を心得ていると思います。