名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

『いいか、本の七罪! 勝手にネタバレを話す事! 本を乱暴に扱う事! 本を読まないで語る事! 本をむやみに汚す事! 本を借りっ放しにする事! 本を読んでいるのを邪魔する事! そして本を買ったまま読まずに積んでおく事だ!』
「それアナタが考えたの? 暇ねぇ」
『うるさいな。とにかく、本を買ってそれを読まないってのは、それだけで執行猶予無しの重罪なんだよ。むしろ死罪だよ!』
「そうかしら?
本を買った時点で、少なくとも買い手と本の間には何かしらの縁が生まれるわ。それをいつ読むかは読み手の自由だし、読むにも最適なタイミングがある筈。体調、気分、環境、そんな諸々の要因がね。それを無視して、ただ買った傍から読み漁っていくなんて。そんなの読書じゃない、ただの作業よ」
『ぬぅ……』
「ぶらりと本屋に行って、気に入った本を見つけて、買う。その出会いこそ本の醍醐味。大事なのは本を読む事だけじゃない。本と出会う事よ」
『読まない本に、意味なんかないだろ』
「読まなくても、得るものはあるわ」


タイトル:犬とハサミは使いよう(小説:ファミ通文庫)
作者  :さらいしゅんすけ:更伊俊介
絵師  :なべしまてつひろ:鍋島テツヒロ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :俺&夏野霧姫 (120 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

読書中毒の少年は犬になり、危険で毒舌で作家でハサミ使いの美少女に拾われる。

それでは台詞解説。
いやーなんかこうね、久々に長文紹介しちゃいました。胸にぐさぐさと突き刺さるフレーズが多くて!
そうだよ、積ん読は罪じゃないんだよ!