名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

七姫物語

11/06/17 - の記事

七姫物語 第6章

タイトル:七姫物語 第6章(小説:電撃文庫)
作者  :たかのわたる:高野和
絵師  :尾谷おさむ
デザイン:?
編集  :?

始めに。この紹介文はシリーズ未読の方を強く意識して作成しています。

ああ、終わってしまいましたね……
この物語にはもっと長いこと触れていたかったような、しかしながらダラダラいつまでも続けているよりもこんな幕引きの方がふさわしかったんだろうな、とか募る想いは限りなく。

独特な透明感ある描写を持ち味とした大河ストーリー、ここに完結です。

完結して改めて。この物語は他の何者にも真似の出来ない独自の魅力を持っています。2003年に1巻が刊行され、ゆっくりしたペースで6巻完結までに8年かかっているため、このシリーズを未見の方も多いと思います。定番ラブコメや異能アクションにはそろそろ食傷気味、だけど純文学とかいう気分でもない。
そんな人はぜひこの物語を手に取ってみてください。シリーズ総括として赤枠おすすめで。

08/04/16 - の記事

七姫物語 第5章

タイトル:七姫物語 第5章(小説:電撃文庫)
作者  :たかのわたる:高野和
絵師  :尾谷おさむ
デザイン:?
編集  :?

1年半もの間、待ちに待っただけのことはありました。
今回も非常に素晴らしい出来。今回は七姫が全て出ます。激動というにふさわしい展開。
戦記ものの体裁をとりながらも、血なまぐささと無縁ですべてを俯瞰しているような透明感、これが最大の持ち味です。
刊行ペースが非常にゆっくりなので、未読の方は今からでもぜひお試しを。

06/09/15 - の記事

七姫物語 (第4章)

タイトル:七姫物語 (第4章)(小説:電撃文庫)
作者  :たかのわたる:高野和
絵師  :尾谷おさむ
デザイン:?
編集  :?

ああ、いつ読んでも実にいい……。刊行スピードがもうちょいあがってくれたらなあ、という以外の不満は何もありません。

一応は戦記もの、になるんでしょう。とある大陸の七つの都市の象徴として立つ七姫たち。都市間の政略・戦略の旗印として動く姫たちを中心として、国の形がどう動いていくかを描写する……と、ここまで書くと普通はアクションと駆け引きたっぷりの戦記ものをいろいろイメージすると思いますが、この作品はふつうの戦記ものとはかなり違います。