名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

12/03/29 - の記事

俺はまだ恋に落ちていない 2

タイトル:俺はまだ恋に落ちていない 2(小説:GA文庫)
作者  :たかぎこういち:高木幸一
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

これはいい修羅場。
同時に、青春小説としても非常に良質。

普段、一度オススメした作品を2巻目で改めておすすめすることって少ないんですが、これは1巻とはだいぶ様相が違い、そのうえでやっぱりおすすめしたい内容でしたね。
もうなんというか、こっぱずかしさとか好きなのになぜそういうことする!?といった読んでて感じるもどかしさまで含めて、これはもうぜひ青春小説好きはチェックして欲しいです!
詳細については1巻の紹介文を参考にどうぞ。

11/11/29 - の記事

エトランゼのすべて

タイトル:エトランゼのすべて(小説:星海社)
作者  :もりたきせつ:森田季節
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

京都観察会なる奇妙なサークルに入った大学新入生の日常を綴る青春小説。
一般層でも手を取りやすい作りになってますが、作中何枚か挿入されるイラストはすべてカラーなので庭さんのファンにもおすすめしたいですね。

充実した学生生活を送ろうと模索する大学性の青春模様を題材にしたライトノベルだと 「ゴールデンタイム」あたりが思い浮かびますが、ゴールデンタイムでの大学生活描写が『動』ならば、こちらの作品は『静』という対極の存在になってますので、ぜひ両者を読み比べてみてください。
キャラ造形がある意味リアルで、とんがってはいませんがじわじわ来る、いぶし銀的なおすすめ青春小説です。

11/11/15 - の記事

俺はまだ恋に落ちていない

タイトル:俺はまだ恋に落ちていない(小説:GA文庫)
作者  :たかぎこういち:高木幸一
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

第3回GA文庫大賞<期待賞>受賞作。

あらすじによれば、"トライアングル・ラブコメディ"。となると、いわゆる典型的な三角関係ラブコメを想像しますが……

ささいな日常を積み重ねて細かい変化を読み取る、そういう感じの青春小説模様がどちらかというと前面に出てます。
ラブは薄め。
よって、破天荒な展開を望んだり尖りまくったキャラをお好みの方にはやや不向きかも。あと、個人的には開始数ページが異様に読みにくかったんですが、つっかえたのはそこだけなのでもし読む時に引っかかっても耐えてください。
そんなわけでいろいろ書きましたが、以上に挙げた点で興味を覚える人には間違いなくおすすめです。

11/04/01 - の記事

空色パンデミック4

タイトル:空色パンデミック4(小説:ファミ通文庫)
作者  :ほんだまこと:本田誠
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

現実か、はたまた空想か。空想病というやっかいな病気を巡る物語、ついに完結!

いやー、最後にふさわしく今までに輪をかけて、どこまでが空想でどこまでが現実なのか読めば読むほど混乱してくる展開でしたが、非常におもしろいストーリーだったと思います。ショートストーリーを合わせても全5巻という、一気読みに向いた分量なので、未体験の方もこの機会にぜひ!

10/12/01 - の記事

空色パンデミック Short Stories

タイトル:空色パンデミック Short Stories(小説:ファミ通文庫)
作者  :ほんだまこと:本田誠
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

空想病。自らを特別な存在と思い込み完全にその立場になりきって行動し、さらには周囲の人間も巻き込む病。つまり中二病を疾患として設定したものですが、最悪の場合世界中をも巻き込む可能性のある病なのです。

既存の中二病を扱ったライトノベルの中でも傑作といっていいシリーズですが、今回は短編集。
本編はかなり複雑化の一途をたどってますがこの短編集は空想病の基本に忠実。そして元ネタを知っているとさらに楽しく読めます。

10/10/25 - の記事

二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない

タイトル:二年四組 交換日記 腐ったリンゴはくさらない(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :あさだまさやす:朝田雅康
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

なによりも二年四組の面々の通り名から氏名を判明させるパズルが超楽しい!

パズル小説であり、青春小説であり、群像劇でもあります。
パズルで無理にがんばらず普通に読み進めても、徐々に名前は判明していくようになっていて充分楽しめるのでそこはご安心ください。
いろんな要素が詰まっていて、パズルの楽しさと委員長無双(笑)も加味して赤枠おすすめで!

10/08/31 - の記事

空色パンデミック3

タイトル:空色パンデミック3(小説:ファミ通文庫)
作者  :ほんだまこと:本田誠
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

空想病。罹患患者の妄想に周りを巻き込み、一つの物語が患者の中で完結するまで収束しないという病。そんな空想病の患者が、いわゆるベタな中二病的物語を妄想していたら?

おおよそはそんな設定の、中二病的世界観を非常に上手く使った物語。
しかも、巻を追うにつれて「ぐああああああ」ってなります、いろいろ。本当にもういろいろ、ね!
おすすめ。コミック化も決定して絶好調!

10/05/03 - の記事

空色パンデミック2

タイトル:空色パンデミック2(小説:ファミ通文庫)
作者  :ほんだまこと:本田誠
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

夢が胡蝶か、胡蝶が夢か。
読んでて、空想が現実かわからなくなるというそんな気分が味わえます。

空想病。
いわゆる中二病的な痛い設定の妄想を現実だと思い込み、それを周りの人間にも感染させ、てしまう病気。この病気の患者による空想が騒動の元になっていきます。

まさかの続編ですが……いやはや。

10/02/01 - の記事

空色パンデミック1

タイトル:空色パンデミック1(小説:ファミ通文庫)
作者  :ほんだまこと:本田誠
絵師  :庭
デザイン:?
編集  :?

第11回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>受賞作。

邪気眼キターーーーー!!!

いきなり冒頭から「力が……勝手に……」「右目が、疼くの……」ですよ!
邪気眼ネタの物語は時折出てきますが、「空想病」という病気を設定して、発作が起きると正義の使者とかになりきってしまうという、その発想はグッジョブ。
おすすめです。