名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

06/04/30 - の記事

本日の名台詞

あの日、やわらかな肉が押しつぶされ、甘いような酸っぱいような香りのする赤い血が、黒いアスファルトの上に広がってゆくのを、空っぽの心で眺めていました。
自分は、人間を、殺しました。
神様も、もう自分を助けてはくださらないでしょう。


タイトル:“文学少女”と死にたがりの道化(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:たかはし:高橋秀宜
編集  :荒川友希子
キャラ :荒川友希子 (214 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

”文学少女”と死にたがりの道化は、昨日紹介済み。

それでは本日の台詞解説。
前日紹介したように、なんとも変な設定とこういうシリアスでどきっとするような描写が同居しているのが本作の味になってます。

06/04/29 - の記事

本日の名台詞

「おなかすいた〜、なんか書いて〜、書いて〜」


タイトル:“文学少女”と死にたがりの道化(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:たかはし:高橋秀宜
編集  :荒川友希子
キャラ :天野遠子 (13 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

”文学少女”と死にたがりの道化は、既に上で紹介済み。
ちょっとあたたかくそして切ない物語。物語的にはよくあるタイプの話のはずなんですが……文学部部長の遠子先輩の、物語を「食べてしまう」設定が入るだけでイメージがずいぶん違います。かなり好き。

それでは本日の台詞解説。
普通お腹が空いたら「なんか食べたい」とか「なんか作って」のはずですが、この作品では違うのです。それをもっとも端的に表しているイイ台詞として引っ張ってみました

“文学少女”と死にたがりの道化

タイトル:“文学少女”と死にたがりの道化(小説:ファミ通文庫)
作者  :のむらみづき:野村美月
絵師  :竹岡美穂
デザイン:たかはし:高橋秀宜
編集  :荒川友希子

これはなかなかおもしろかった!
最初はてっきりコメディかと思っていたらとんでもなかった。むしろミステリ……というかサスペンス調です。
物語を文字通り「食べてしまう」”文学少女”な文芸部の先輩と、今は平凡極まる生活を送る男子文芸部員・井上心葉。
この二人がとある生徒から持ち込まれた「恋を叶えて欲しい」依頼を引き受けることで、ある事件の渦中に立たされることに……。
あまり説明しすぎるとネタバレになるので難しいところですが、太宰治の「人間失格」を読んでおいた方がより楽しめる、とだけ言っておきます。

06/04/28 - の記事

本日の名台詞

「今日は……僕がやるよ」
振り向くと、彼はちょっと照れ笑いしながら、
「ずっと自分で作ったの食べてると、他の人が作ったの食べたくなったりしないか?」
——あ。
「僕はそうだったからさ。大丈夫、こう見えても作れるものはあるんだ」
きた。
彼はときどきこんなふうに不意打ちを食わせて、やさしく胸を締めつけてくるのだ。


タイトル:イリスの虹 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :ななつきたかふみ:七月隆文
絵師  :平野克幸
デザイン:?
編集  :?
キャラ :唐崎省吾&入州帚 (57 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

イリスの虹は、伝奇もの。ごく普通の高校生・唐崎省吾は街で人を食う怪物『ハーピー』に遭遇し、襲われたところを自称『正義の味方』の謎の少女・入州帚に助けられた。『情報』を食うというハーピーから、消されてしまった友人の『存在情報』を取り戻すため、省吾は帚に協力し、囮として行動を始める。とまあそんな感じの話。(以上は前回のコピペ)
この物語のみどころ?は、帚の過去とか、別にヒーローでも何でもないけれど彼女をしっかり支える省吾の存在とかもありますが、1巻における敵役のハーピー!これが実にいい味出しているのです。まずは未読の方は1巻読んで、敵であるハーピーの存在感に惚れるのが吉。

06/04/26 - の記事

本日の名台詞

「ぬしが」
「わっちを選んでくれたことはずっと覚えておく」


タイトル:狼と香辛料(小説:電撃文庫)
作者  :はせくらいすな:支倉凍砂
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:わたなべひろかず:渡邊宏一
編集  :?
キャラ :ホロ (299 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

狼と香辛料は、経済要素を大きく取り扱った希有な物語にして、かつ狼少女の耳と尻尾が一部の人々のハートを直撃する小説でもあります。
中世風の世界観上で、行商人であるロレンスと、狼の化身である少女(といっていいかどうかは多少議論の余地が無くもないですが)・ホロの旅路を描きます。経済的要素が、と最初に書きましたが専門知識がないとわからないというようなものではないので、安心して手にとっていただけるかと。

06/04/25 - の記事

本日の名台詞

「——きみといっしょの天国に、いけなくても、いい」
「たったいまを、いっしょにいられるなら——


タイトル:カーリー ~黄金の尖塔の国とあひると小公女~(小説:ファミ通文庫)
作者  :たかどのまどか:高殿円
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?
キャラ :カーリーガード=アリソン (315 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

カーリーは、えーと何度かおすすめしてますが、今回はいくつか単語として提示してみます。ここら辺の単語が琴線に触れるならばぜひ手を出していただきたいと思いますというか、私は続きが読みたいのです。だから買うがよいのです。
●小公女
●ハウス名作劇場
●女子校寄宿舎もの
●夜のお茶会
●激動の歴史
ちなみに百合って部分には、こだわりすぎない方がよろしいかと。それは微妙に作品の本質とは違う気がするので。
参考:音楽つき特製flash

06/04/21 - の記事

本日の名台詞

「あのね、余計なお世話だと思うんだけどさ……。世の中っていうのは、自分が変わると全然違って見えるんだよ。周りは関係ないの言いたかったのはそれだけ。じゃあね」


タイトル:憂感少女—エクスプローラー〈2〉(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :きたやまだいし:北山大詩
絵師  :いしだあきら:石田あきら
デザイン:?
編集  :?
キャラ :水瀬響 (31 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

ちょっとトラブって書いてる時間が(汗

すいません、戻ってきたら埋め合わせます。

(とんぼさんが本家を更新し次第反映を試みます)

憂感少女—エクスプローラー〈2〉

タイトル:憂感少女—エクスプローラー〈2〉(小説:富士見ミステリー文庫)
作者  :きたやまだいし:北山大詩
絵師  :いしだあきら:石田あきら
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

06/04/20 - の記事

本日の名台詞

なあ、世界。少しくらいは待てるだろ? 再改変をしに行くまで、ちょっとくらい待機しててくれてもいいよな。

せめて——。

ハルヒ特製鍋を喰ってからでも、別に遅くはないだろう?


タイトル:涼宮ハルヒの消失(小説:スニーカー文庫)
作者  :たにがわながる:谷川流
絵師  :いとうのいぢ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :キョン (251 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

涼宮ハルヒシリーズは、アニメが絶好調です。アニメみましょう。原作は、もし中途に寸止めしてるなら4巻の消失までは読みましょう。時間もないので以上説明終わり。

それでは本日の台詞解説。
キョンのハルヒに対する本音を見られる一幕です。詳しくは実際に読むべし。

涼宮ハルヒの消失

タイトル:涼宮ハルヒの消失(小説:スニーカー文庫)
作者  :たにがわながる:谷川流
絵師  :いとうのいぢ
デザイン:?
編集  :?

06/04/19 - の記事

本日の名台詞

——なんだ。
人生って、思ってたより頑丈だ。


タイトル:イリスの虹 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :ななつきたかふみ:七月隆文
絵師  :平野克幸
デザイン:?
編集  :?
キャラ :舞花 (318 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

イリスの虹は、伝奇もの。ごく普通の高校生・唐崎省吾は街で人を食う怪物『ハーピー』に遭遇し、襲われたところを自称『正義の味方』の謎の少女・入州帚に助けられた。『情報』を食うというハーピーから、消されてしまった友人の『存在情報』を取り戻すため、省吾は帚に協力し、囮として行動を始める。とまあそんな感じの話。

それでは本日の台詞解説。
失敗を恐れるあまり、だんだん身動きのとれなくなっていった彼女。そんな彼女ですが、彼女を想う幼馴染みの暖かい言葉に触れて、素直になることができたのです

こころのかけら—夕なぎの街

タイトル:こころのかけら—夕なぎの街(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :わたなべまさき:渡辺まさき
絵師  :山田秀樹
デザイン:?
編集  :?

十八番街の迷い猫—夕なぎの街

タイトル:十八番街の迷い猫—夕なぎの街(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :わたなべまさき:渡辺まさき
絵師  :山田秀樹
デザイン:?
編集  :?

06/04/18 - の記事

魔法先生ネギま!14

「んな簡単に吹っ切れるわ訳ねぇだろ
吹っ切れた 悟ったなんてのは大抵勘違いだから気をつけろよガキ
人間そんな簡単に変われるもんじゃねぇんだからな」
「デカイ悩みなら吹っ切るな 胸に抱えて進め・・以上だ」


タイトル:(小説)
作者  :?
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :長谷川千雨 (27 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

テストにつき解説はないですよん。

本日の名台詞

「君がこの世界で許せるのは、あの少年だけだろう。一番好きなのは彼だ。では——君はこの世で何が一番嫌いなんだろうね——」


タイトル:オルフェの方舟—ブギーポップ・イントレランス(小説:電撃文庫)
作者  :かどのこうへい:上遠野浩平
絵師  :緒方剛志
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ブギーポップ (241 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

オルフェの方舟 ブギーポップ・イントレランスは、ブギーポップ最新刊ですが、既存のキャラは登場少なめ。とはいえ、ブギーポップは久々に顔出し以上の見せ場があるし、なによりとあるカップルの恋愛模様がよいのです。

それでは本日の台詞解説。
好きなものはわかりやすいけれど、自分の嫌いなものは意外と自身でも気がついてないのではないか?みたいな。

オルフェの方舟—ブギーポップ・イントレランス

タイトル:オルフェの方舟—ブギーポップ・イントレランス(小説:電撃文庫)
作者  :かどのこうへい:上遠野浩平
絵師  :緒方剛志
デザイン:?
編集  :?

おお……外伝っぽい雰囲気ですが、かなりいい感じ。
途中までブギーポップを読んでたけど、最近はなんとなく読んでない、そんな方がこれだけいきなり買って読んでもokな一冊です。久々の登場回数の多いブギーポップは実に死神らしく、メインとなるカップルの話としてのまとまり方も鮮やか。

06/04/17 - の記事

本日の名台詞

「犯罪は、お菓子じゃないよ、小佐内さん」


タイトル:春期限定いちごタルト事件(小説:創元推理文庫)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :片山若子
デザイン:?
編集  :?
キャラ :小鳩 (223 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

風邪引いてるので過去分のコピペで勘弁を。
夏期限定トロピカルパフェ事件は、春期限定いちごタルト事件→bk1→amazonの続編です。過去に猛威をふるわせすぎて、封印することを誓い、小市民を目指して日々努力する小鳩君と小佐内さん。ふたりが小市民になれる日は近いのでしょうか?
日常ミステリとして、普段の生活の延長線上にあるちょっとした謎ときに焦点をあてています。ライトノベル読みの一人としては、(この例えが適当かどうかはアレですが)、新井輝さんのように行間でその場の雰囲気を創り出す、そんな感覚を楽しんでいただけるのでは? 小鳩君と小佐内さんの微妙な関係にご注目、なのです。

06/04/16 - の記事

本日の名台詞

「……、違いますよね?」
「みんなは、落ちこぼれなんかじゃありませんよね……?」


タイトル:とある魔術の禁書目録(インデックス) (9)(小説:電撃文庫)
作者  :かまちかずま:鎌池和馬
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:わたなべひろかず:渡邊宏一
編集  :?
キャラ :月読小萌 (49 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

とある魔術の禁書目録は……説明省略。一言で言うなら少年漫画的熱血王道展開する話です。意外に思われる方もいるかもしれませんが、こういう形式になってる小説って実は珍しかったり。

それでは本日の台詞解説。
普段は、先生らしいのかなんなのかいまひとつわかりにくい小萌先生ですが、生徒のことをバカにされた時には相手に全力で反論し、それでもあしらわれてしまった後に言った台詞です。ほんとに生徒のことがかわいいんで

涼宮ハルヒの溜息

タイトル:涼宮ハルヒの溜息(小説:スニーカー文庫)
作者  :たにがわながる:谷川流
絵師  :いとうのいぢ
デザイン:?
編集  :?

劇中自主制作映画。

涼宮ハルヒの憂鬱

タイトル:涼宮ハルヒの憂鬱(小説:スニーカー文庫)
作者  :たにがわながる:谷川流
絵師  :いとうのいぢ
デザイン:?
編集  :?

ハルヒシリーズ第一弾。

涼宮ハルヒの憂鬱 朝比奈ミクルの冒険 Episode00 限定版(アニメDVD)

タイトル:涼宮ハルヒの憂鬱 朝比奈ミクルの冒険 Episode00 限定版(アニメDVD)(アニメ)
作者  :たにがわながる:谷川流
絵師  :いとうのいぢ
デザイン:?
編集  :?

周りを巻き込んで暴走しまくるSOS団団長・涼宮ハルヒと、SOS団に無理やり巻き込まれた人々の騒動を描くSF。
SFです。もっともアニメでは今のところ、どこまでそういう領域に踏み込むか不明ですが。

参考:
涼宮ハルヒの憂鬱オフィシャルサイト
ハルヒファンクラブ(オフィシャルサイトがアレなんで、実質第二の公式サイトです)
涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部

春期限定いちごタルト事件

タイトル:春期限定いちごタルト事件(小説:創元推理文庫)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :片山若子
デザイン:?
編集  :?

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。
(amazon紹介文のコピペです・・・)

06/04/15 - の記事

伊佐と雪 ~やさしいよる~

タイトル:伊佐と雪 ~やさしいよる~(小説:GA文庫)
作者  :ゆうやあおい:友谷蒼
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

一応退魔もの。
修験者を目指し、田舎から出てきた図体のでかい高校生・袴田。その彼が、なぜか怪の元で修行を積むことに……。修行中の高校生+人外+ヒロインで送る連作中編形式の作品です。少女小説から出ても違和感なしの内容。
ですが、退魔師が大活躍するわけでもなく、悪霊が退治されまくるわけでもなく、かといって癒し系か?と聞かれると必ずしもそうでもありません。「しにがみのバラッド」に雰囲気的には似たものがありますが、あそこまで明確にハートフル路線ではないのです。

06/04/14 - の記事

本日の名台詞

「私が呼んでいた新しい風はあなたなの。シャーロット。あなたはきっと、この小さな王国に吹く、新しい風になれる……」


タイトル:カーリー ~黄金の尖塔の国とあひると小公女~(小説:ファミ通文庫)
作者  :たかどのまどか:高殿円
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?
キャラ :カーリーガード・アリソン (82 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

カーリー 〜黄金の尖塔の国とあひると小公女〜は、一言で言うならハウス名作劇場です。続きが読みたい!読ませて! ということで強力におすすめ中。ヴィクトリンアン・ラヴにして激動の歴史ものでもあります。
第二次大戦前の、イギリス植民地としてのインドを舞台にした運命のラブ。同時に「真夜中のお茶会」などでわかるように寄宿舎ものでもあります。
もうちょい説明したいところではあるんですが、いろいろネタバレな面も多いのでうかつに説明が……ただ、これ考え出すと深読みが可能ですよ?あんまり短絡的に結論出すのはどうよ?とだけ言っておきますね。。

メイド刑事

タイトル:メイド刑事(小説:GA文庫)
作者  :はやみゆうじ:早見裕司
絵師  :灰村キヨタカ
デザイン:?
編集  :?

15日発売の新刊。あとがきにも明記されてますが、方向性はスケバン刑事メイド版です。つまり萌えではなく燃え。ご利用の際はご注意ください。
内容的にはバカ小説と言うほどの暴走はなく、わりにおとなしめ。その代わりどちらかというと真なるメイドの日常業務に割とページが割かれているのは好印象。その分地味になりがちですが、紅茶の入れ方やお掃除など、本来もっと描写があってもよさそうな日常をまともに読めたのは実はこの作品がはじめてかも?(エマは除く) それと表紙絵みれば一発ですが、ロングスカート!これ重要。極めて個人的な考えではミニスカメイドなんか滅べばいいと思います。

06/04/13 - の記事

本日の名台詞

「僕は、君を守るよ」
「君の————居場所を守るよ」


タイトル:イリスの虹 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :ななつきたかふみ:七月隆文
絵師  :平野克幸
デザイン:?
編集  :?
キャラ :唐崎省吾 (274 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

イリスの虹は、伝奇もの。ごく普通の高校生・唐崎省吾は街で人を食う怪物『ハーピー』に遭遇し、襲われたところを自称『正義の味方』の謎の少女・入州帚に助けられた。『情報』を食うというハーピーから、消されてしまった友人の『存在情報』を取り戻すため、省吾は帚に協力し、囮として行動を始める。とまあそんな感じの話。
ただ、むしろ2巻で出てきた日常描写+各人物の心理描写こそが肝だと個人的には思っているので、1巻だけで満足せず続いて2巻も読まれることをおすすめします。

イリスの虹 (2)

タイトル:イリスの虹 (2)(小説:電撃文庫)
作者  :ななつきたかふみ:七月隆文
絵師  :平野克幸
デザイン:?
編集  :?

伝奇系。でもあえて戦闘部分(これはこれで好きですが)はすっとばして……。ああ、彼氏ってばなんて健気!その心意気やよし! 各登場人物の心理描写が実にいいですね。そこに惚れました。2巻でお気に入り度はかなりアップです。

9S (7)

タイトル:9S (7)(小説:電撃文庫)
作者  :はやまとおる:葉山透
絵師  :山本ヤマト
デザイン:?
編集  :?

言うべきことはもはやなし。燃えました。

06/04/12 - の記事

本日の名台詞

「あたしはもう、父さんや母さんとカレーは食べられない。けど、慎がお姉さんや友だちにカレーを作ってるように、大事な人と一緒に美味しいご飯食べてる人たちがいる。あたしが願ったように。あたしが、遠い昔になくしてしまった”日常”のように……。だったら、それが……あたしが守る!世界”なんだろうなって、思う」


タイトル:絶世少女ディフェンソル (2)(小説:電撃文庫)
作者  :まさとまき:マサト真希
絵師  :芳住和之
デザイン:?
編集  :?
キャラ :天音ユイナ (193 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

絶世少女ディフェンソルは……すいません時間切れで説明する時間なくなってしまいました。また今度!

断章のグリム (1)

タイトル:断章のグリム (1)(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

Missingでホラーっぷりを見せつけた甲田学人の新シリーズ。設定が割と伝奇系で今回はそんなに怖くないかな、とか最初は思ったんですが……あっはっは。やっぱりそのホラー(あるいは猟奇)描写は群を抜いています。超おすすめ。Missingよりも入りやすいし、今なら1巻目でもあるのでこの機会に甲田学人の世界を味わってみませんか?
超おすすめです。いやすっかり世界を堪能しました!ただし、ホラー系統がダメ