名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

三日月かける

12/12/10 - の記事

ノロワレ 人形呪詛

タイトル:ノロワレ 人形呪詛(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

電撃作家の中では一人異色のホラー作品を出し続ける甲田学人の新作。もちろん今回もホラーです。

地元の資産家である七屋敷の花婿は呪われていて、みんな早死にする。
そんな曰く付きの七屋敷家の娘と結婚した、真木夢人もまた常人には計り知れないなにかを抱えている……。
ざくっと説明するとそんな感じ。
もちろん文句無しにおすすめです。まあ、怖いのが駄目でさえなければですけどね!

12/05/18 - の記事

断章のグリムXVII 白雪姫・下

タイトル:断章のグリムXVII 白雪姫・下(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

最終巻にふさわしく、圧倒されました(もちろんホラー的に)
他の作者には決して真似のできないこの物語の終幕、実に感慨深いですね。

眠り続ける神の悪夢のかけらが、人間の世界に浮かび上がり「泡禍」という形で害をなし、その悪夢に遭いながらも生き延びている人間が互助会組織を作り、「泡禍」を解決していく物語。

11/12/14 - の記事

断章のグリム〈16〉白雪姫〈上〉

タイトル:断章のグリム〈16〉白雪姫〈上〉(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

雪乃さん、いよいよ唯一の常識人に。

このシリーズもついに終幕に向けていろいろ畳みはじめました。
下巻で完結確定のようです。
相変わらずやばい描写は普通にあるんですが、このところの展開からすればむしろホラーとしての怖さはおとなしい方ですね。
その代わり物語が大きく動いてます。

11/08/18 - の記事

断章のグリム 15

タイトル:断章のグリム 15(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

神の見た悪夢が泡となって浮かび上がり、現世の人間が「感染」して引き起こす「泡禍」。
この悪夢の被害から生き残り、特殊な力を得た人間同士が互助組織を作り、泡禍と対峙する……。
こういう筋書きだけみると伝奇っぽく見えますが、ホラーです。もうどうしようもなくホラー。

さて、ラプンツェルのお話ですが……。
もう全滅しか思い浮かばない。

11/03/13 - の記事

断章のグリムXIV ラプンツェル・上

タイトル:断章のグリムXIV ラプンツェル・上(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

雪乃さんが、雪乃さんがデレた!?
(ただし当シリーズ比です)

”泡禍”と呼ばれる神の悪夢のかけらによって引き起こされる怪異。その怪異の解決のために動く少年少女たちの活動を描くホラーです。
さらっとあらすじだけ見ると普通の伝奇ものっぽく思えるかもしれませんが、さにあらず。
どこまでもホラーなのでご利用は計画的に。
さて、この巻ですが……あばばばば

10/10/12 - の記事

断章のグリム 13

タイトル:断章のグリム 13(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

読み終わった今もなんかこう心臓がバクバクいってます。うう、夜に読むんじゃなかった……orz
唯一無二、電撃文庫で圧倒的な痛みと恐怖をばらまくホラー。そのシリーズ史上最悪の災厄がはじまります。改めてシリーズをおすすめ。

しばらく眠れそうにないよ!

10/05/15 - の記事

断章のグリム 12

タイトル:断章のグリム 12(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

ありとあらゆる絶望を見た神様の悪夢は、時折人間の世界に浮かび上がり、その悪夢に感染することで起こる”泡禍”。その泡禍から生還した人間による相互扶助組織”断章騎士団”と悪夢の戦いを描く本格ホラー。
ホラーです。伝奇ものではない。
最初こそあたかも伝奇もののような設定でしたが、巻を追うにつれてどんどん描写とかいろいろやばくなってきました。

毎巻「もうこれ以上やばい描写なんてないよねー」と思うんですが、やっぱり今回も超のつくグロっていうかこれもヤンデレ、になるのかしら……

10/01/28 - の記事

夜魔―怪

タイトル:夜魔―怪(小説:メディアワークス文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

掛け値なしのホラー小説です。
ハードカバーで過去出版された「夜魔」の文庫落ち。
電撃文庫で今月刊行された「夜魔-奇」と合わせてお読み下さい。

Missngの前日譚ですが、話は基本的に独立して存在しているうえオムニバスでとあるキャラが共通しているだけなので、Missngを未読でも全く問題なし。
ハードカバー所有者の場合、収録内容が気になると思いますが……

10/01/14 - の記事

夜魔―奇

タイトル:夜魔―奇(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

傑作ホラー『夜魔』の文庫落ち。
この人の作風として、ホラーはホラーでも精神的にじわじわ消耗させられるというより『痛さ』を想像させるのが非常に上手いです。

で、甲田学人初挑戦、または最近読者になった人の疑問である

「Missing」読んでないとダメなの?
いいえ、そんなことは全くありません。
時系列としてMissingの前日譚に当たりますが、とある二人のキャラが共通して登場するだけで、それもオムニバスの短編にちょこちょこ顔を出す程度なので、何一つ問題になることはないです。安心して初挑戦してください。

なお、今回の『夜魔-奇-』は後書きでも言及されているように、ハードカバー版の原作に書き下ろし作品を加えた結果、分冊で文庫化されることになってます。あとの半分はMW文庫で。

両者ともに一篇ずつ書き下ろしがあるので、ファンは押さえましょう。
以下は詳しい収録内容について。

09/08/16 - の記事

断章のグリム 11

タイトル:断章のグリム 11(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

電撃唯一のホラー。最初こそ普通の伝奇バトル?という流れもありましたが、いまや完全にスイッチ入っていかんなくその怖さ(というか痛さ)を発揮してます。描写が洒落になってません。

とにかくすげえ怖えええええええええ!!!

ぶっちゃけ、今まで割と無敵っぽかった雪乃最大の危機です。
芽が、芽がぁああああああああああ!!(わかる人にはわかる)
いや、まじやばいほんとに。

09/04/13 - の記事

断章のグリム 10

タイトル:断章のグリム 10(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

芽がぁ、芽がぁぁぁぁぁぁ!!>読めば分かります

えーと、グリム童話をモチーフにした現代ホラーです。
このシリーズ、スタートこそちょっと現代伝奇っぽいノリでしたが、少なくともこの巻に関しては想像すると確実に夜眠れなくなりそうな怖い(痛い)描写がっ!! これぞ甲田学人!

08/12/11 - の記事

断章のグリム〈9〉なでしこ〈下〉

タイトル:断章のグリム〈9〉なでしこ〈下〉(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

神の切り離した悪夢<泡禍>と戦う異能の騎士たちの戦いを描いた「ホラー」です。
伝奇のフォーマットで書かれていても、要所要所の描写が非常に怖い。
特に「痛さ」と「暗闇」の表現が冴え渡ってます。
電撃唯一のホラー作品として頑張って欲しい限り。

で。
9巻では、騎士として第一線で戦い続ける雪乃の素顔が垣間見られます。

08/08/13 - の記事

断章のグリム 8

タイトル:断章のグリム 8(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

いつも通りの怖さ……というか痛さなので、もはや特に言うこともなくなってきました。今回は未読者向けの説明はあえてしません。

そうそう、雪乃さんのツンデレ比について。
雪乃さんは元の性格もそうですが自らの断章を保持するためにも、すべての人間から距離を置いてとげとげしく接してます。
なにしろ口癖が「殺すわよ」。なんということだ。

08/04/15 - の記事

断章のグリム 7

タイトル:断章のグリム 7(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

グリム童話をモチーフにした悪夢のかけらによる現実への浸食。
自らも異能をその身に宿しながらも、悪夢に取り込まれた人間をあるいは救いあるいは断罪する集団、「断章騎士団」の面々。
例えばリストカットシーンなどがあまりにも痛々しい、肉体的な「痛さ」を想像させる描写が圧倒的な甲田学人ならではの物語です。

……と、わかったようなことを前置きしたけれどさてさて短編です。ちなみに主役?の蒼衣はこの巻ではもはや空気です空気。
なんといっても雪乃と……そして姉の風乃! これに尽きます!

07/12/13 - の記事

断章のグリム 6 赤ずきん 下

タイトル: 断章のグリム 6 赤ずきん 下(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

神の悪夢の欠片<泡禍>をその身に受ける事で、人ならぬ能力を手にし、多くの者はその<泡禍>によって人であることをやめてしまう。そんな人外を狩る組織「断章騎士団」の戦いを描く……などと書くと「ああ伝奇アクションね」と思うでしょう。まあ無理もないです。
しかし、本質的にはホラーであり、特に電撃文庫においては他の作品とは明らかに一線を画してます。
肉体的な苦痛を想像するのもはばかられる描写の数々、闇から迫り来る危機……そういった緊張感を味わいたい方にはぜひ。
毎回、何らかの童話との関連性を持って話が進んでいくのも興味深いです。

07/07/13 - の記事

断章のグリム 5

タイトル:断章のグリム 5(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

童話を題材にしたホラーです。
怖いのももちろんなのですが、描写の数々が想像しただけで実際に全身に痛みが走るかのような痛みが……
1巻こそ、電撃お得意の伝奇ものっぽい雰囲気もありましたが、やっぱり甲田作品はこれですよね!(なにがだ
あと、ツンな少女好きにもおすすめです。
間違いのないように繰り返しますが、ツンデレではなく「ツン」です。

デレなんぞ不要という方には最強。

07/03/10 - の記事

断章のグリム (4)

タイトル:断章のグリム (4)(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

どうもこのシリーズをよくある現代ファンタジーと思い込んでる人がけっこういるんじゃないかという気がするので、ここで断言。
このシリーズの本質はあくまでホラーです。
よって怖いのや痛いのが苦手な人にはおすすましませんが、そうでなければ夜読むのがためらわれるような圧倒的な描写をお楽しみください。

06/12/14 - の記事

断章のグリム 3 (3)

タイトル:断章のグリム 3 (3)(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

童話をモチーフにした現代ファンタジー第三弾。
やはり甲田学人のホラー描写は電撃文庫においては別格だと改めて思いました。
く、暗闇が怖い……傷が、傷が痛いー! ほんと、ぞくぞくします。

06/09/14 - の記事

伊佐と雪 ~いとけしゆうぐれ~

タイトル:伊佐と雪 ~いとけしゆうぐれ~(小説:GA文庫)
作者  :ゆうやあおい:友谷蒼
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

06/08/15 - の記事

断章のグリム (2)

タイトル:断章のグリム (2)(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

一部では今流行の学園異能(笑)っぽいなどとも言われていた「断章のグリム」ですが、2巻に入っていよいよ甲田節に本格的に火がついてきた感じです。
この作品の本質はやはりどこまでもホラーですね。
なんといってもいろんな描写の実に痛いこと! 描写されているシーンを想像すると全身がぞわぞわします。
今までと違ってモチーフを童話にしているため、怪談話のような足元から湧き上がる恐怖こそ薄いですが、実際呼んでみるとやはり怖いものは怖い!

06/04/15 - の記事

伊佐と雪 ~やさしいよる~

タイトル:伊佐と雪 ~やさしいよる~(小説:GA文庫)
作者  :ゆうやあおい:友谷蒼
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

一応退魔もの。
修験者を目指し、田舎から出てきた図体のでかい高校生・袴田。その彼が、なぜか怪の元で修行を積むことに……。修行中の高校生+人外+ヒロインで送る連作中編形式の作品です。少女小説から出ても違和感なしの内容。
ですが、退魔師が大活躍するわけでもなく、悪霊が退治されまくるわけでもなく、かといって癒し系か?と聞かれると必ずしもそうでもありません。「しにがみのバラッド」に雰囲気的には似たものがありますが、あそこまで明確にハートフル路線ではないのです。

06/04/12 - の記事

断章のグリム (1)

タイトル:断章のグリム (1)(小説:電撃文庫)
作者  :こうだがくと:甲田学人
絵師  :三日月かける
デザイン:?
編集  :?

Missingでホラーっぷりを見せつけた甲田学人の新シリーズ。設定が割と伝奇系で今回はそんなに怖くないかな、とか最初は思ったんですが……あっはっは。やっぱりそのホラー(あるいは猟奇)描写は群を抜いています。超おすすめ。Missingよりも入りやすいし、今なら1巻目でもあるのでこの機会に甲田学人の世界を味わってみませんか?
超おすすめです。いやすっかり世界を堪能しました!ただし、ホラー系統がダメ