名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「一個だけ教えて。あんたはディーが人を殺すの、どう思う? この先、ディーがどんどん人を殺していくその隣にいて、あんたは何をするの?」
「――怒ります」
「……え……?
おこ……るの?」
「そうです。怒ります。
ディーくんが人を殺すのをわたしが許しちゃったら、ディーくんは本当に戻ってこれなくなっちゃう。だから、わたしはディーくんを絶対に許しません。
その代わり、わたしは自分を鍛えてもっともっと強くなります。ディーくんのお手伝いをして、ディーくんが誰かを殺さなくても戦いに勝てるように。わたしが誰も殺さなくても自分を守れるように。そうやって出来ることを全部やって、ディーくんもわたしもがんばって、それでもディーくんが誰かを殺さないとどうしようもなくなちゃったら……

そのときは、わたしがディーくんを叱ってあげるんです」


タイトル:ウィザーズ・ブレイン VI 再会の天地 〈中〉(小説:電撃文庫)
作者  :さえぐされいいち:三枝零一
絵師  :純珪一
デザイン:?
編集  :?
キャラ :クレア&セラ (145 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

そのすごく簡単に説明すると、電撃文庫のSFの星。……や、たぶん間違ってないはず。そんな説明でわかるか!と思った方書影をクリックです。

それでは台詞解説。
ちょっとネタバレが絡むのであまりきちんと状況は説明できませんが、ディーが人を殺してしまったことをかなり気にしているクレアに対しての、セラの答え。これは正直自分も「やられた」と思いました。