名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「この<現存>(ナウヒア)この、旅への刻印の名だ。神の法外に自らを追放し、大いなる呪いを身に帯び、いつかその呪いが祝福へと転じることを信じる他すべのないまま、いかなる場所にいようとも、ただ今ここ、という独りきりの在り方を自らに課す刻印なのだ――」
「世界を穿孔せよ――
適所(ピッチ)を外れて、唸りを上げるんだ……そのとき、世界に私という名の孔が開く。世界に私の名のかたちをした刻印が刻まれる。私という存在が、真に花を咲かせる――これは、私の剣が、私に教えてくれたことなんだ。ああ、つまり……その、あなたの言うことは、それとすごくよく似てると思う、ローハイド王」


タイトル:ばいばい、アース 2(小説:ハヤカワ文庫JA)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ローハイド王&ラブラック・ベル (188 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

冲方節全開のハイ・ファンタジー。戦闘も熱いです。
ただし、かなりの読み応えがあるのでただのキャラ小説と思って読まないほうがいいかも。

さて台詞解説。
自らの存在理由とかそういうことが話のテーマになってます。この世界では神の元にいることが当たり前なので、神の保護から外れるというのは相当に重い意味を持っています。