名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「”悪人”になれば、楽になれるんですか?」
「”悪人”だと気づいても、楽にはならない。後戻りする道がなくなって、それがどんな意味か見いだすしかなくなるだけだ」


タイトル:円環少女 10 運命の螺旋(小説:スニーカー文庫)
作者  :はせさとし:長谷敏司
絵師  :みゆう:深遊
デザイン:?
編集  :?
キャラ :倉本きずな&武原仁 (368 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

2009年ベスト1ライトノベル候補作。いやもう最初から最後までテンションMAX!

それでは台詞解説。
ここでいう悪人というのは、つまり偽善者と違って、自分の行為に対して言い訳をしない自覚的になった人間というような意味ですね。
きずなは再演魔導師の運命に引きずられて、本来周りの誰よりも一般人的なものの考えをするのに、周りの状況がそれを許さない。追い詰められ逃げ場を探しているんですが、どこにも逃げ場はない。そういうきっつい立場を簡潔に表してます。