名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上1

タイトル:ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上1(小説)
作者  :ブラッドレー・ボンド
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

赤枠オススメ! それ以外はかんがえられません!

この作品っぽく表現すると、
「ドーモ、ドクシャ=サン。管理人です。ニンジャスレイヤーまじおもしろいので読んでください」
『ヨロコンデー!』

圧倒的なオーラを放つ珠玉の一冊。
間違いまくった日本観、アメコミ、サイバーパンクあたりのごった煮です。

ブラッドレー・ボンドによる原作が、日本ではTwitter上でリアルタイム翻訳で投稿されていき話題になっていたので知っている人も多いかと思いますが、あの「ニンジャスレイヤー」がついに書籍化されました。
公式サイト上では試し読みも可能で、これを読めばどんだけぶっ飛んで、それでいて抗いがたい魅力のある世界観かがわかってもらえると思います。

近未来、IRCネットワークや、サイバネティック技術が日常のものとなった世界。世界は裏からニンジャによって支配されていた。そんな折、抗争に巻き込まれて妻子を失ったサラリマンのフジキド・ケンジは、自らも瀕死の重症を負ったところに、ナラク・ニンジャのソウルが憑依。すべてのニンジャを殺す『ニンジャスレイヤー』として復活し、ニンジャたちと死闘を繰り広げる。

とにかく世界観が秀逸です。
人の命などなんとも思わない冷酷なニンジャと宿敵ニンジャスレイヤーが、出会えばとりあえず「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ソニックブームです」「ドーモ、ソニックブーム=サン、ニンジャスレイヤーです」のように必ず丁寧な挨拶から入ったり、死ぬ時はお約束で爆発四散したり、戦いの掛け声や悲鳴は必ず「イヤーッ!」「アイエエエエ!」と叫ぶなど、変な感じに定型化されていたり。海外の人の想像する日本をさらに極端にした結果、敵のネーミングなどまでいちいちニヤリとでき、ヤクザやスモトリが量産型の敵として襲ってきたり、例を挙げきれないくらい独特です。
一度ハマるとやみつきになりますねこれ。

で、このシリーズの重要なことはこんだけ好き勝手やってる話でも、ちゃんとシリアスな話が普通に成立していること。ただのバカ話と油断していると、女子高生(らしき女の子)が、ニンジャと関わってしまう話など実に切ない!
この辺りのギャップの大きさが武器ですね。

とにかく百聞は一見に如かず。まずは体験してみてください!


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