名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

過去ログ

06/08/24 - の記事

アストロ! 乙女塾! 星のプリンキピア (下)

タイトル:アストロ! 乙女塾! 星のプリンキピア (下)(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :ほんだとおる:本田透
絵師  :うろたん
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

神の手のネジマイスター

タイトル:神の手のネジマイスター(小説:スーパーダッシュ文庫)
作者  :あさぬまこうた:浅沼広太
絵師  :スドウヒロシ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)

2006年8月 の新刊情報 スーパーダッシュ文庫

新作は「神の手のネジマイスター」のみ。作者の人からしてたぶんコメディ?

テイルズ オブ ジ アビス4 ~地に行く焔と師との道~ 結城聖
神の手のネジマイスター 淺沼広太
アストロ! 乙女塾! 星のプリンキピア (下) 本田透
ノルマルク戦記6 挽歌の彼方へ 赤城毅
ノルマルク戦記7 滅びの星輝くとき 赤城毅

2006年8月 の新刊情報 MF文庫J

あえて言うならエトセトラ上等。に注目ですが、どれも続編ものなので今月はお好み次第という感じでしょうか。

エトセトラ上等。 三浦勇雄
陰からマモル! (8) ウエディング時代劇娘 阿智太郎
桜乃きらほの恋愛処方箋 月見草平
ぷいぷい2! 夏緑
蟲と眼球と愛の歌 日日日

06/08/23 - の記事

本日の名台詞

「でも。マーガスって、大したことないやつだから、凄いんだと思うな、私」
「大したことのないマーガスが、大したことないのに、いつも誰より一生懸命に行動して……勉強会を開いたり、イッコちゃんを捜しに行ったり、私とデクさんを引き合わせてくれたりするから……みんな、自分もがんばらなくっちゃって、思うんじゃないかなー?」


タイトル:七人の武器屋―激突!武器屋VS武器屋!!(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :だいらくけんた:大楽絢太
絵師  :こんのたかし:今野隼史
デザイン:?
編集  :?
キャラ :ノン (313 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

七人で七転び八起き、ドタバタ武器屋共同経営ファンタジー。
かなりお気に入りのシリーズになってきました。

さて、さっそく台詞解説です。えーとこれは要するに決して能力が抜きんでているわけではないマーガスのとにかく真っ先に行動してあれこれやろうとする姿勢を評価してるんですね。頑張る男の子にエールを。

ライトノベルを書く!

タイトル:ライトノベルを書く!(その他)
作者  :?
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

すべてのライトノベル作家志望者と読者のために、独創的書き手たちが創作の秘密を明かす! ライトノベル執筆指南書。という触れ込みですがさて実際のところどうなのか?
読み手にも書き手にもおすすめ。これは実にいいものです!

8人の作家さんに、それぞれの創作技法のインタビューをしていてこれがメインなんですが、それぞれスタイルは違うもののかっちりとした創作スタイルを確立されていて、作家の卵の人にはもちろんですが、既にプロとして活動を始めた新人さんにも参考になる部分が多々あろうかと思います。私の場合は創作をしないので、ただの一読者として読んでますがそれでもいろいろ感心させられました。

七人の武器屋―激突!武器屋VS武器屋!!

タイトル:七人の武器屋―激突!武器屋VS武器屋!!(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :だいらくけんた:大楽絢太
絵師  :こんのたかし:今野隼史
デザイン:?
編集  :?

それぞれに夢を抱く少年少女が七人集まって波瀾万丈の武器屋経営をする物語。
今回は天下一武器屋祭編の後編です。
えーと4作目になりますが、コメディを基本としながらも若者のぶつかりそうなあれこれがうまく描写されていて実にいいバランスのシリーズに育っていると思います。おすすめ。

毎度毎度詐欺にあったり、買収されそうになったり、店舗が崩壊したりと危機の連続ですが今回は内部の連携もガタガタ。果たして七人は結束を取り戻すことが出来るのか?てな具合で。

サンダーガール! (3)

タイトル:サンダーガール! (3)(小説:電撃文庫)
作者  :すずきすず:鈴木鈴
絵師  :片瀬優
デザイン:?
編集  :?

伝奇……あるいは現代ファンタジー第三弾。
今回は主人公は脇役扱いです。
作者が「吸血鬼のおしごと」シリーズの人なので、どうしても死体量産……という言葉がちらつきますが、このシリーズでは死にません。アクションシーンはいっぱいあるのに!
テーマとしては友情にもっともウェイトが置かれている感じですね。
女三人の友情がなかなか熱いです。

……なんだか全然説明になってませんがもう自分でも収拾が付きません。ちゃんと説明するのはあきらめます(汗 けっこう好きですということで無理矢理まとめておきます。

06/08/22 - の記事

本日の名台詞

「すごくおもしろかった。こんなの初めて。お話の主人公になった気分。お姫さまになったみたいな――実際には戦士だったわけだけど。でもそんな感じ。楽しかったし、すごくうれしかった。うれしかったの」


タイトル:ひと夏の経験値(小説)
作者  :あきぐちぎぐる:秋口ぎぐる
絵師  :濱元隆輔
デザイン:?
編集  :?
キャラ :菜々子 (248 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

TRPGにはまった、青臭い、一夏の青春物語です。
プレイした事がある人、興味津々な人にはおすすめ。ただし小説の半分はリプレイで出来ているので、TRPGに特に興味がない場合は、たぶん読んでもたいくつなだけだと思うのでおすすめしません。念のため補足しときますが、普通のリプレイしか載ってませんから。菊池某さんのようなノリを期待しても無駄というものです(笑

台詞解説は……まあみたまんま。TRPG初体験後の感想ですね

ひと夏の経験値

タイトル:ひと夏の経験値(小説)
作者  :あきぐちぎぐる:秋口ぎぐる
絵師  :濱元隆輔
デザイン:?
編集  :?

男子校でテーブルトークRPG三昧の毎日を送っていた少年達が、ゲームがきっかけでひとりの少女と出会うという青春ストーリーです。
さて、さっそくですが実際に読んだうえで改めて紹介しましょう。

TRPG好きなら(年代的には90年代前半くらいに遊んでいるとストライクなのかな?)おすすめ。
逆にTRPGをプレイしたことがない人にはあえておすすめしません。やったことがないけど、一度は遊んでみたい!という場合は別ですが。

可愛い魔獣、飼いませんか?―あめーじんぐ・はいすくーる

タイトル:可愛い魔獣、飼いませんか?―あめーじんぐ・はいすくーる(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :ながのまさき:長野聖樹
絵師  :あししゅん:芦俊
デザイン:?
編集  :?

今月の富士見ファンタジアDEペット萌え小説(微妙に違う気もするが、細かいことを気にしていては大きくなれませんよ?)その2。
偉大な兄を持つとはいえ、自らは補欠合格で魔法学校に入った少女が、その動物愛護精神から普通の人の畏れる魔獣を普通にペットにしてしまう話。
……なんだか微妙に違うような気がしなくもないですが気にしない気にしない。
表紙絵見て女の子ではなく、この変な生物に萌えるのもありということでひとつ。

SLASH/DOG〈1〉スラッシュ・ドッグ 胎動

タイトル:SLASH/DOG〈1〉スラッシュ・ドッグ 胎動(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :いちえい:石踏一榮
絵師  :横溝大輔
デザイン:?
編集  :?

今月の富士見ファンタジアDEペット萌え小説(微妙に違う気もするが、細かいことを気にしていては大きくなれませんよ?)その1。

主人公の鳶雄が修学旅行に風邪を引いて行き損ねたら、その修学旅行の豪華客船が沈没し乗っていた生徒233名はすべて死亡。ところが死んだはずの生徒を街中である日見かけ後をついていくと、その生徒は化け物となって鳶雄を襲う。それがサバイバルの幕開け……。
えーとあらすじによるとサスペンス・ホラー、らしいです。

はやわかり!!ライトノベル・ファンタジー

タイトル:はやわかり!!ライトノベル・ファンタジー(その他)
作者  :?
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

とりあえず最初に私の立ち位置を記しておいたほうがいいでしょう。
第1部には関わっていませんが、第2部と第3部のネタ出しに少しだけ協力させてもらいました(微々たる協力なので特に巻末に名前は載ってません)。よって完全に第三者的立場からこの本を評価できないと思われるので、その点を念頭において以下をお読みください。

で。
ハウツー本として見た場合、文体を見れば一目瞭然ですがお嬢さんがた向けに書かれてます。少女系創作はデビューが早いことが多いですが、まだ学生やってるような人をメインの読者層に設定しているようです。

06/08/21 - の記事

イリーガル・テクニカ (3 ) 賢者の秘都

タイトル:イリーガル・テクニカ (3 ) 賢者の秘都(小説:スニーカー文庫)
作者  :ごとうりう:後藤リウ
絵師  :伊藤ベン
デザイン:?
編集  :?

500人以上の人間が集落を作っているところをすべて焼き尽くす天からの怪光現象(レーザー攻撃みたいなもの)により、人類文明が崩壊して数百年後の世界が舞台。
一部の知識層が遺産である知識を厳重に管理して、俗人と賢者ははっきり分れ、また大規模集団を組むことが不可能という事情から、人型兵器・重装騎械(グラディアートル)こそが最強と謳われるそんな世界観で展開するロボットアクションです。
とはいうものの、この巻では世界の謎に迫る方が中心で、話は割と急展開します

本日の名台詞

――今、わかった。
――これが、わたしの敵だ。

――化生(けしょう)でもない、長谷部の家でもない。火之神でもない。
――ここにある、くそったれな現実が、わたしの戦う相手だ。

――だから、
――目を、そらすな。


タイトル:火目の巫女 (巻ノ3)(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :かわぎしけいたろう
デザイン:?
編集  :?
キャラ :伊月 (279 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

鬱は鬱でも前向きな鬱になって希望が見えてきた(なんか変な表現ですが)火目の巫女シリーズ。
伊月さんが実に輝いてます。

さっそく本日の台詞解説。
胸を悪くするような理想からかけ離れたとある現実。それに立ち向かうことが、すべてを知った伊月がとるべき行動である、とまあそんな感じで。

06/08/20 - の記事

人から言われて気がつく事実とは。

先日、某チャットで白翁さんから、
「最近わかったのですが、トンボさんを満足させるにはバカ小説にしないとだめなのですよ。メイドがついてくるとなお良しです。」
などという指摘をされてしまいました。
はははは、そんなことあるはずないじゃ……えー……あれぇ!?

すいません、どっちもストライクです。
つまりまぶらほの外伝的な位置づけである、
まぶらほ もっともっとメイドの巻を私が気に入るのはどうやら運命だったようです

まいじゃー同人誌「とある魔術の応援目録」&「お・り・が・み初心者読本CD」通販事前アンケート

既にお伝えしましたが、
●お・り・が・み初心者読本(CD)
●とある魔術の応援目録
上記二点を夏コミで頒布させていただいた際、予想を遙かに超えてお買い上げいただき、スペースに来てくださった方すべてに商品が行き渡らずご迷惑をおかけしました。また、様々な事情からコミケに参加できない方にも同人誌を見て、とある魔術の禁書目録&お・り・がみの布教に繋げていきたいという考えから、通販を実施します。
ただ、その方法を直販か、それとも委託にするか、などをおおよその数が読めないため決めかねています。

06/08/19 - の記事

ライトノベルあとがき本構想(あるいは妄想)

本当は今年の夏コミで作るはずだったんですが、予想以上に禁書目録同人誌に入れ込んでしまい、気がつくと制作時間がなくなっていたため今回は制作をあきらめたライトノベルあとがき本。
来年の夏コミには出せるように、改めて構想を練ってます。

今現在考えているのは
●50音順 各ライトノベル作家のあとがき特徴
●あとがき名言集
●あとがきデータ(ページ数とか、「あと描き」の有無とか)
●作家さんにあとがきアンケートorインタビュー(可能かどうかは別として)

2006年8月 の新刊情報 富士見ファンタジア文庫

新人さんいろいろの月。それとなにげに天地無用の新刊が。うーん、根強い……

SLASH/DOG 1 ―スラッシュ・ドッグ 胎動― 石踏一榮
ソード・ワールド・ノベル ダーク・エルフの口づけ 川人忠明
あめーじんぐ・はいすくーる 可愛い魔獣、飼いませんか? 長野聖樹
とりあえず伝説の勇者の伝説 (8) 権力のワンダーランド 鏡貴也
七人の武器屋 激突!武器屋VS武器屋!! 大楽絢太
召喚士マリアな日々 解凍編 北沢慶
真・天地無

06/08/18 - の記事

極楽トンボの戯れ言

メモ代わりにこういうところを使うな!と怒られそうですが、あえて使う。懸案事項。
●同人誌通販に伴う事前調査の実施
●来年(笑)の夏コミ同人誌、あとがき本構想(妄想)についてリサーチしてみる。
●お・り・が・みキャラクター人気投票の実施(9月予定)
思ったよりも地力があって、企画が成立しそうと判断

以上3つはすべて週末には処理しよう。あ? バカ小説?……(汗

本日の名台詞

「……知らなかったんですか、ハインツ・フレイ。限界なんて、簡単に超えられる……貴方のフェレスが教えてくれたことなのに」
「これ……愛の力っていうらしいですよ?」


タイトル:十三番目のアリス(小説:電撃文庫)
作者  :ふしみつかさ:伏見つかさ
絵師  :シコルスキー
デザイン:?
編集  :?
キャラ :アリス (273 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

時間配分間違えて作品説明する時間なくなってしまいました(苦笑

割とクライマックスな場面での決め台詞です。愛は、偉大だ。

神曲奏界ポリフォニカ サイレント・ブラック

タイトル:神曲奏界ポリフォニカ サイレント・ブラック(小説:GA文庫)
作者  :おおさこじゅんいち:大迫純一
絵師  :BUNBUN
デザイン:?
編集  :?

通称ポリ黒の第二弾は、なんと1作目に引き続いてまたも犯人が最初から分った状態でスタートする倒叙ミステリ仕立てです。
他に説明する言葉は要らない気がしますね……。
きちんと読ませてくれますよー。

ポリフォニカというシェアードワールド上では、現在榊一郎さんによるポリ赤、高殿円さんによるポリ白、そして大迫純一さんによるポリ黒という、3つのシリーズが同時展開中ですが、作風が様々で実に読んでて飽きないです。また、あとがきによると設定に矛盾がでないように一人別に作家さんが専属で設定関係のチェックをされているとのこと。理想的なチーム制による作品展開として、参考にすべき事例かもしれません。

神様が用意してくれた場所

タイトル:神様が用意してくれた場所(小説:GA文庫)
作者  :やざきありみ:矢崎存美
絵師  :Fuzzy
デザイン:?
編集  :?

探偵事務所の助手をしている少女が遭遇する、少しだけ日常から外れた事件・依頼について描写していくお話。
「ぶたぶた」シリーズの作者さんなので、なんとなく作風に想像がつく方もいると思いますが、驚天動地の展開とか、派手なアクションとか、萌えなラブコメとかそういうものを期待する作品ではありません。
細かい人の感情の機微、ちょっとした優しさ、やりきれなさ、そういったことを日常から半歩踏み出したような不思議体験を通して描写していきます。

佐藤家の選択 1

タイトル:佐藤家の選択 1(小説:HJ文庫)
作者  :かいばなだいすけ:貝花大介
絵師  :今泉昭彦
デザイン:?
編集  :?

算法という、事象に対する予測演算能力を駆使する少年が主人公の話。
ただし、この物語の場合はむしろ算法そのものよりも、そうやってデータですべてを計測することによる不具合と挫折、そして新たな境地に至るという、正しく少年の心の成長を書いたライトノベルです。

個人的な要望としては、算法のハッタリが「ウィザーズ・ブレイン」並に仰々しいとよかったなあ……。

06/08/17 - の記事

8/18より、「お・り・が・み」webラジスタート!

まいじゃーでもさかんにおすすめをしている「お・り・が・み」シリーズ。
そのwebラジが登場です。
コーナーへの投稿募集もはじまってますので、興味のある方は公式サイトをチェックですよ~。

参考:webラジ公式サイト

本日の名台詞

「そんなことしてみろ、わたしは、あなたを」
「……殺す、か?
お前様の手で死ねるなら、わしは、嬉しいぞ」
「ばか」
「絶対に。絶対にそんなことさせない」
「いつか、絶対に『死にたくない』って言わせてやる。憶えてろ、ばか!」


タイトル:火目の巫女 (巻ノ3)(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :かわぎしけいたろう
デザイン:?
編集  :?
キャラ :伊月&豊日 (202 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

念のため補足。2番目の台詞以外はすべて伊月が話してます。

なにごとにもまっすぐな伊月。国を護るための小を犠牲にするやり方にはどうしても納得が出来ず、それで怒っています。でも豊日自体は「恨む」とは言いながらも嫌いじゃない。そのあたりの機微を「ばか」から読み取ってもらえるといいなあ、と。
伊月は時々「ばか」って台詞を使いますが、どれもこれも破壊力が高いです(笑)

火目の巫女 (巻ノ3)

タイトル:火目の巫女 (巻ノ3)(小説:電撃文庫)
作者  :すぎいひかる:杉井光
絵師  :かわぎしけいたろう
デザイン:?
編集  :?

伊月に「ばか」って言われたい>バカ

正直1巻はあんまりにも救いのない話で、この先どうするんだ?と思っていたら中の人の心境の変化か、はたまた編集さんによって軌道修正が行われたのかだいぶ前向きな話になって読んでて安心感が出てきました。いや、そうはいっても人死にはそれなりにあるんですけどね?
というわけで純和風伝奇第三弾です。
国を守る火目の巫女たち、そして徐々に明かされていく護国の実体とは……。

はうはう

タイトル:はうはう(小説:GA文庫)
作者  :ぶぎーとうもん:蕪木統文
絵師  :狐印
デザイン:?
編集  :?

いきなり冒頭でトラックにひかれて死んだはずが、なぜか生きていた主人公。そのわけは、悪魔との契約により右手にケルベロスを宿したから。
右手以外は平凡な高校生犬治と、悪魔っ子ジョミによる無軌道コメディ。……と一応説明しておきます。
正直な感想を一言で言いましょう。

どうすればいいんだ。

まず、非常に文体が特徴的です。とっちらかってます。特に序盤はストーリーがどう展開して、どこに向かっていくのか何が起こっているのかさえさっぱりわかりません。では単純に「悪文」と切って捨てればいいのかというと、最後まで辿り着くとこのクセのありすぎる文体に妙に愛着が湧くのが不思議不思議。ただ、おせじにも読みやすいとは言い難いです。

06/08/16 - の記事

本日の名台詞

「昔、ある人に教えられたんだ。……照れくさいからといって言わなくていいのは、言いたい台詞までだ。言わなければならない台詞は、どんなに恥ずかしくてもやっぱり言わなくてはいけない。そうでなくちゃきっと後悔する、ってね。
要するには、これって言葉の目安だと思うんだ」
「目安、ですか?」
「うん、言うのが恥ずかしいって気持ちと、言わないと後悔するって気持ちを比べてみてどっりがより大きいか。恥ずかしい方が大きいようだったら、まあ無理して言うほど大切なことじゃないかもしれないけど、後悔する方が大きいと思ったら迷わず口にするべきだよ。それはきっと自分にとって大切なことだからね」


タイトル:花守(小説:GA文庫)
作者  :えちごやてっしゅう:越後屋鉄舟
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?
キャラ :蔵内春獄&菅原メイ (202 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

良質なボーイミーツガールです。
主人公しっかりしろ!と思う場面もなくもないですが、ああがんばれ恋する男の子と女の子、という感じです。
和風伝奇ですが、あえてメインは恋愛の部分であると言っておきます。きつい場面もところどころにありますが……いいですねえこういうの。踏み込んだことはあえて書きませんので、ぜひご自身の目でお確かめを。特に「新人」と聞くと気になるような人はぜひお試しください。

花守

タイトル:花守(小説:GA文庫)
作者  :えちごやてっしゅう:越後屋鉄舟
絵師  :あやくらじゅう:文倉十
デザイン:?
編集  :?

和風伝奇でボーイミーツガールで、頑張れ男の子と女の子ー!と言いたくなってしまうお話です。

地域の悪霊のようなタマを鎮めるための鬼を降ろす憑巫の少女・子規とそれを守護する少年・春獄。二人の恋の行方を綴ります。基本的にコメディは箸休め程度と思いましょう。なぜなら……とあとはご自分の目でお確かめを。
これがデビュー作とのことですが、きれいに話も完結していますしこれからが楽しみな新人さんです。
何よりも「愛」ですねえ