制覇するフィロソフィア
作者 :さだがねしんじ:定金伸治
絵師 :エナミカツミ
デザイン:こまつのぼる:小松昇
編集 :?
なにこの無駄なまでの異様な熱血ぶりは! よくやった! 感動した!
もうコンテンツ消えちゃったけど、まいじゃー認定最高クラス! イエッフー!
ぶっちゃけ女版男塾。哲学を「武器」にして闘うって!
しかもこれが単なるパロディなどではなく、完全に独自の世界観を築きあげているのです。
読め。いいから読め。
まずのっけから漢塾のパロディが登場するので嫌でもわかりますが、設定としては女版漢塾です。
帝は女しかなれず、さらに世襲ではなく当代からの指名によってふさわしき者が選ばれます。
そんな帝にふさわしい人材を育成するための機関が帝塾。
あ、ただ設定的に彼女たちは女であって女ではないので、胸とか出てません。エロい方向にも話は一切流れませんのでご承知置きください。
哲学による己の強さが物理的な強さに直結します。単なる意志の強さと違うところは、いろいろと理論がついてまわることですが、この辺は実際に読んで確かめてもらうのが早いと思います。
少年漫画を明確に意識して作った事があとがきでも触れられていますが、ただ単なるパロディレベルの作品ではありませんので、その旨明記しておきたいと思います。
ともかくおすすめ。これはいいものです。
この作品の名台詞
「生き方を曲げられるものなら曲げている……。所詮、我々は『定型』の中でしか生きられぬのよ」
「あるいは逸脱し、あるいは曲げてこその定型であるはずだ」
「正義は曲げられる。しかし、情愛は曲げられん」
「光は、光以外であることを放棄しているから速いのだ」
脱落する弱者には情を与えぬ。
死は、脱落の証左である。脆弱さの表出である。
美しい死は、朋友のための特攻のみ。
大和女子たる者、脆弱さゆえの醜い死を恥じよ。
死ね。しかし、美しく死ね。
「構えて如何にするか!」
「構えとは守るためにあるものである! そして女とは進まんとする者のことである! 進まんとする者が守りに構えて何になる!」
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各所で話題になっている問答無用に熱血な哲学小説「制覇するフィロソフィア」です。年齢的にこのネタは回避不能、まさに直撃です。
制覇するフィロソフィア
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