名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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09/12/10 - の記事

本日の名台詞 その2

「教えてくれ。あたしは何に向かって進めばいい。あたしは突撃手だ。あたしに出来るのは真っ直ぐ前に進むことだけだ」


タイトル:テスタメントシュピーゲル 1(小説:スニーカー文庫)
作者  :うぶかたとう:冲方丁
絵師  :島田フミカネ
デザイン:?
編集  :?
キャラ :涼月・ディートリッヒ・シュルツ (541 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

並ぶものなき圧巻の密度のSFアクション。赤枠おすすめ。
ほんのはじめのうちこそ、圧縮された独自の文体が読みづらいですがじきに癖になること請け合い。

それでは台詞解説。
涼月の戦い方というのは、ある意味非常にシンプルです。余計な駆け引きなどなし、とにかく真正面から近づいて全力でぶん殴る。その精神性は普段の言動にも表れていて、だからこそいざというときにリーダーとして頼られるのでしょう。そんな少女の、ここぞの爆発のために力を溜めている状態なのが伝わってくる台詞です。まさに引き絞られてあとは放たれるだけの矢。

本日の名台詞

「真昼さんは優秀なメイドなの」


タイトル:くるくるクロッキー(小説:電撃文庫)
作者  :わたなべこま:渡部狛
絵師  :茨乃
デザイン:?
編集  :?
キャラ :雪姫鳴歌 (65 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

物語そのものの紹介は書影クリックで。

それでは台詞解説。
えーと全然本筋とは関係ない台詞です。このメイドさん、間違いなく優秀です。料理もうまいし、戦闘も激強。でまあそれはそれとして……どんなときにもこの台詞が持ち出されるんですよね。二言目には「優秀なメイドなの」ですべて片付けられてしまう。おそるべし万能ワード。ていうかメイドさん無双。そういう万感の思いを込めて紹介してみました。ほんと、無敵メイドさんて多いよね!好きだからいいんだけど。

くるくるクロッキー

タイトル:くるくるクロッキー(小説:電撃文庫)
作者  :わたなべこま:渡部狛
絵師  :茨乃
デザイン:?
編集  :?

”女の子の肌”に絵を描くと、その絵は生命を持って動き出す。
……なんという、空想具現化。
絵が動き出すという設定はありそうですが、なるほどそうひねってきましたか。

そんなに突拍子もない展開とかがあるわけではないんですが、絵を描くという行為に対する執着心が、文章書きにも繋がるものがあるかも。

死なない男に恋した少女5.斗いのサダメ

タイトル:死なない男に恋した少女5.斗いのサダメ(小説:HJ文庫)
作者  :そらのかずき:空埜一樹
絵師  :ぷよ
デザイン:?
編集  :?

人を刺す快楽から抜けられず連続殺人鬼になった少女・桐崎恭子と、どんな目にあっても死なない男・乃出狗斗。
二人は出会うべくして出会い、恭子は刺したい時には狗斗だけを刺す、そんな約束で恭子は殺人鬼を止め、けれども殺人鬼としての過去は消えず、その代償として裏仕事を請け負うことになる……そんなお話。
つまり一言でまとめると「サシデレ」、そういうことです。

もうすっかり、刺す行為を抜きにしても、狗斗に恭子はめろめろ(まあ二人とも認めてないっぽいですが)。
が、幼なじみのりんとの距離も気になるところ?

まあ、そんな関係の続く中、今回の舞台は海外ですええ。