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死なない男に恋した少女5.斗いのサダメ

タイトル:死なない男に恋した少女5.斗いのサダメ(小説:HJ文庫)
作者  :そらのかずき:空埜一樹
絵師  :ぷよ
デザイン:?
編集  :?

人を刺す快楽から抜けられず連続殺人鬼になった少女・桐崎恭子と、どんな目にあっても死なない男・乃出狗斗。
二人は出会うべくして出会い、恭子は刺したい時には狗斗だけを刺す、そんな約束で恭子は殺人鬼を止め、けれども殺人鬼としての過去は消えず、その代償として裏仕事を請け負うことになる……そんなお話。
つまり一言でまとめると「サシデレ」、そういうことです。

もうすっかり、刺す行為を抜きにしても、狗斗に恭子はめろめろ(まあ二人とも認めてないっぽいですが)。
が、幼なじみのりんとの距離も気になるところ?

まあ、そんな関係の続く中、今回の舞台は海外ですええ。

このシリーズのいいところ?は、ラブコメだけでは終わらずどうしようもなくシリアスな部分も変わらずもっているところ。
そりゃそうですよね、なんせヒロインは元殺人鬼なわけですから。
戦闘力そのものは全く衰えず、最近は死なないことを最大限に生かした狗斗との連携もお見事。
けれど、そんな彼女と対峙するのはやはり殺人鬼なわけで、殺人鬼vs殺人鬼の戦いの果てはどっちが勝とうと明るい未来などありはしない……。

そういう切なさも持っているから、ラブコメ部分が生きるんじゃないかな、と思いつつ今日もサシデレシーンににやにやするのでした。


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from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 木曜, 2010/03/11 - 23:52

著:空埜 一樹 イラスト:ぷよ 「ねぇクギトぉ、殺傷行為ぃ」 「朝っぱらから世にもおぞましい欲求してくんな!」 約3ヶ月1週間半の積み。4ヶ月振りの新刊。前巻と帯の雰囲気違い過...