名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

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09/04/17 - の記事

本日の名台詞

「ああ、もちろんいいですよ。お守りすると口だけで言うのは」
「口だけ?」
「ええ。私たちは実際には何が起きても手を出しません。探索のメリットになる人なら手厚く守りますが、取材では……。地下のすぐそこで亡くなられても遺体を持ち帰ることもしません。遺体を運ぶのも気がめいる作業ですから。口だけならあわせます。でも実際には何もお約束できません。それでもいいならどうぞ」
「……視聴者は知りたがっています」
「知りたい人はこの街にいらっしゃい。あなた方がどうしても見せたかったら危険を冒しなさい。私たちは十分見ていますし、ほかの方に見せるために自分の命を削る必要はありません」


タイトル:迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの(小説:GA文庫)
作者  :はやしりょうすけ:林亮介
絵師  :つゆき:津雪
デザイン:?
編集  :?
キャラ :桐原聡子&間光彦 (147 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

現代日本の京都に突如として現れた”迷宮”。大金を得るため、あるいはそれ以外のために探索者たちは危険を冒して怪物達と戦う群像劇。
死に対する視点がかなり冷徹です。

それでは台詞解説。
迷宮街に取材にやってきた取材班が、迷宮内部の撮影もしたいと言い出したことに対する答え。ちなみに彼女は平日は有能なOLとして働き、週末だけ迷宮に潜る週末探索者なのですが、死線をくぐり抜けてきた経験か、いわゆる一般人とはあまりにも違う目線をもっているです。

迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの

タイトル:迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの(小説:GA文庫)
作者  :はやしりょうすけ:林亮介
絵師  :つゆき:津雪
デザイン:?
編集  :?

ネット上で人気を博したweb小説『和風ウィザードリィ純情派』に大幅に手を入れた、迷宮探索者たちの群像劇2巻です。
大地震によって京都に口を開けた地下迷宮。
迷宮に現れる怪物は、希少価値のある化学物質を含むため、大金を求める探索者たちは今日も迷宮に潜り怪物達と死闘を繰り広げる……

相変わらずおもしろい! 恋愛模様など人物の掘り下げによる一人一人の魅力アップもさることながら、やはりドライなまでに探索者たちの命が『儚い』こと。どんなに周囲から注目され、実力を認められた人間であっても、いともあっさりと人生劇場から退場してしまうその冷徹さによって、読者は最初から最後まで気が抜けないのです。

2009年4月 の新刊情報 富士見ファンタジア文庫

個人的には前回斜め上に突き抜けた「蒼穹のカルマ」の2巻が非常に気になるところです。

BLACK BLOOD BROTHERS 10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣― あざの耕平
H+P (3) ―ひめぱら― 風見周
RPG W(・∀・)RL 1 ―ろーぷれ・わーるど― 吉村夜
ハイスクールD×D3 月光校庭のエクスカリバー 石踏一榮
影執事マルクの天敵 手島史詞
火の国、風の国物語6 哀鴻遍野 師走トオル

RPG W(・∀・)RLD1 ―ろーぷれ・わーるど―

タイトル:RPG W(・∀・)RLD1 ―ろーぷれ・わーるど―(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :よしむらよる:吉村夜
絵師  :てんまそ
デザイン:?
編集  :?

(文案整理中)