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くじびき勇者さま 4番札 誰が女神さまよ!?

タイトル:くじびき勇者さま 4番札 誰が女神さまよ!?(小説)
作者  :しみずふみか:清水文化
絵師  :牛木義隆
デザイン:?
編集  :?

ファンタジーの名を借りた架空ウンチク小説(一部リアル世界のうんちく含む)、とあえて言い切ります。
さて、ちと今回はこの場を借りて4巻の感想関係なしに一席ぶってみます。

さて、この作者さんに関しては●×△な事情から、おそらく気象精霊記シリーズ再開はないのではないか、と思ってますが代表作はやっぱり気象精霊記シリーズでしょう。
で、この気象精霊記シリーズなんですが、気象ネタでどでかいスケールのアクションをやるという前代未聞のファンタジーでした。
そして個人的にもうひとつ大きな特徴がありまして……あんだけ女キャラばっかり出てきて、しかも割とストーリー無関係に毎回宴会でどんちゃん騒ぎを繰り広げている割にはちっとも全然萌えがない!!という点です。
作者が書きたいのは萌え小説ではない、というのはもちろん読んでてわかるのですが、これはライトノベル。
(イラストをのぞくと)あれだけ潤いのかけらもない話も珍しいよね……とずっと思っていたところ、くじびき勇者さまでとうとう異変が!
編集からの指導が入ったのか、それとも自主的なものか、とうとう恋愛要素がちょっとだけ入ったのです!

ああしかし悲しいかな、今まで全く恋愛話を書いていなかったせいか、潤いがまだまだ圧倒的に足りないっ!
あと数行、数行足せばおもしろくなるのにあっさりスルーしていく場面の多いこと。架空うんちくを垂れ流す小説としては、もはや独自の地位を築き上げているシリーズなのでもうちょっと恋愛描写をがんばって!と心から思います。イラストの破壊力が相当高いだけになおさらです。


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