姫様とオレ様とカゲトリバコをめぐる覚え書き
作者 :かみしろあきら:神代明
絵師 :シンゴ
デザイン:?
編集 :?
絵師直営サイト:なし
特記事項なし
ものすごく優しくなれる物語。癒し系ファンタジーとでも言うんでしょうか。
影使いに王子の影を盗まれてしまい混乱している中で、この国で唯一影を持たないというサラ姫が影をとりもどすべく旅立ちます。
感覚的には絵本を読む、というのが近いかもしれません。
萌えに傾くか、血しぶき飛び交うアクションが主流の中、こういう暖かい雰囲気の作品は貴重。あからさまにひいきして(笑)おすすめしておきます。
影がないためにコンプレックスを感じたりあちこちで辛い目にあっているのに、ものすごく健気な王国の末姫サラ、クールで鈍い!護衛役の少年アーウィン、芋のことばかり考えている変人魔術師崩れのルチル、そして影を盗む影使いなどなど、主要なキャラの個性は見事に立っていて頭に入りやすいですね。
実は本編の尺が中途半端だったためか、後日談が加えられていて構成としては少々すっきりしない部分もないではないのですが、その後日談も気持ちのいい内容だったので、okとしましょう。イラストとの親和性は高いです。
そうですねえ、例えば小学生の女の子に読ませたい、そんなお話。
あ、蛇足ですが今回は百合ん百合んじゃないのかなーと思っていたら、後日談で十分に妄想百合の余地がありました(笑)。あくまでも妄想レベルなので、普通の人が読んでも何ら問題はありません。
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