名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

遠まわりする雛

タイトル:遠まわりする雛(小説:角川書店)
作者  :よねざわほのぶ:米澤穂信
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

千反田えるかわいいよ千反田える。
やらなくてもいいことなら、やらない。
やらなければいけないことは手短に。
これをモットーとする省エネ主義者?の折木奉太郎が、たびたび主義を返上しては彼らの日常でつまづくちょっとした謎を解いていく古典部シリーズの短編集。
日常ミステリにして青春小説。
……なのですが、なんといっても千反田えるに萌え殺されること必至!です。
イラスト一枚あるわけじゃなし、またステレオタイプなツンデレ描写があったりもしませんが、その言動ひとつひとつに魂を奪われるのです。

古典部シリーズをまだ読まれていない方は、「氷菓」「愚者のエンドロール」「クドリャフカの順番」とクリアする必要がありますが、やはり今作は一番最近になって書かれているだけあって、繊細な部分の描写が確実にパワーアップしてますね。
普段はもの静かだけど、一旦探求心スイッチが入ると何が何でも謎を解明せずにはいられない千反田えるの
「わたし、気になります」の破壊力があがっていると思うですよ。

そしてなんといっても表題の短編は必見。
あの省エネ主義者が!
「あきましておめでとう」には妄想が止まりません。運動会プロテインパワー全開(わかる人だけわかってくだされ)

うう、それにしてもどっかで千反田えるのイラストがないものか……
あれこれ脳内で想像するのもそれはそれで楽しいんですが、やっぱりライトノベルを愛する人間としてはイラストが欲しい。すごく欲しい。


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/1942
from monumenta librorum on 日曜, 2007/12/16 - 20:49

学園物のミステリー。古典部シリーズの四作目になる。今回は短編集で、雑誌に載せられた物が中心で、書き下ろしは一話のみである。ミステリーといっても、日常の謎系なので、派手...