名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

聖剣の刀鍛冶 #3

タイトル:聖剣の刀鍛冶 #3(小説:MF文庫J)
作者  :みうらいさお:三浦勇雄
絵師  :屡那
デザイン:?
編集  :?

自治都市で騎士だった父の跡継ぎとして、まだまだ経験も足りず、年端のいかない少女セシリーが周りの者すべてを護ろうと悪戦苦闘するうちに心身の成長を果たしていくファンタジー。

今回はセシリーが「壁」にぶつかり、そこからどう立ち直るのか?が見所です。もともと直球の熱い展開を得意とする作者さんですが、今回は完全に物語が土俵の上に乗ってきてかなり燃えました!

魔剣に関わるいろいろな謎などを残しつつも、物語が進行していきますが、最大の見所は”憎まれっ子世にはばかる”帝国のいけすかないバカチン(かなり意訳)と、一回の騎士にすぎなかったはずのセシリーの激突です。
うおおおお……かなり手に汗を握って読んでしまったんですが、これはネタバレしちゃまずいので各自お確かめください!

なんと言っても燃えです、燃え!
地に足がついていながらも熱い物語が好きなら読むしか!


この作品の名台詞

「……なあ、何か私にできることはないかな?」
「お前はなんでそうやって抱えたがる」
「抱えちゃダメなのか? 私には守りたいものがたくさんある。それをすべて守り通したいと思うことはそんなにいけないことなのか?」
自分が傲慢であるということはわかっている。考えすぎ、頑固、頭が固い、どれもこれも否定しない。でもすべてを守りたい、救いたいという気持ちはどうしたって捨てられない。
「いや、いいんだ。別にいいんだよ。この考えが万人に受け入れられなくても。私は私のやりたいように、私の信じるところを進むだけだから。……でも。でも、な」
馬鹿にされてもいい。すべての人が自分を肯定してくれなくていい。
でも、でも。

「せめてあなたにだけは……認めてほしかったんだよ」

→解説


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