名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

聖剣の刀鍛冶 #4

タイトル:聖剣の刀鍛冶 #4(小説:MF文庫J)
作者  :みうらいさお:三浦勇雄
絵師  :屡那
デザイン:?
編集  :?

なんとなんとアニメ化決定ですよ!
ストーリーとしては超好きですが、こういう熱血路線は当たらないことも多く、『売り上げ好調』と先日聞いて喜んでいた矢先の出来事でした。おめでとうございますっ!

見事な技を持ちながら頑なに武器を鍛えることを拒み続ける偏屈な刀鍛冶の青年・ルークと、どこまでもまっすぐな気性ですべての人を守ろうとする少女騎士・セシリーの二人を主人公にした剣と魔法のファンタジー。

セシリー、ルークはもちろん、魔剣のアリアにいたるまで全てが熱い物語です。おすすめ! 

あとですね、4巻読み終えて思ったのが『セシリーってロードス島戦記のパーンみたいだな』と。

1巻当初、志は高くても実際にはその辺の浮浪者にすら手こずるような腕だったのが、いつの間にか魔剣を手にして怪物と渡り合うような腕にまで成長していたり、何度も敗北を経験し、その度に立ち上がってもっと強くなってきたり、相手が王様であろうと思ったことは直言する意思の強さを持っていること。
国にとらわれず、弱い者を守ろうとする真の騎士道精神を持ち合わせていること。なにげにツンデレ(この場合はルークのことですええ)といい仲になっていること……。

セシリーはかわいい、というよりつくづくかっこいいという言葉がよく似合う少女です。

それと、魔剣のアリア。
まさかここまで重要なキャラになろうとは予想外でした。
この物語は、アリアの成長ストーリーでもあるのかもしれません。

まあ早い話がですね……読むしかないぜ!ってことで。


この作品の名台詞

『お前は強いよ。少なくとも以前よりずっと強くなった』
それは嘘ではないが真実でもない。愚かしくも思い上がった自分はそのことを勘違いしてしまった。たとえ本当に強くなったのだとしてもまるで足りていない。この程度で満足していいはずがない。
完璧に認める。自分は弱い。
――弱いから。
弱いからこそ。
――一個だって譲れない!
だって自分は覚悟した。都市を、愛すべき友人らを守り通す。あの憎き男シーグフリードにも語ってみせた理想をひとつ残らず実現させるために――ひとつだって譲らない。
今より前へ。此処より遥か先へ。歩みは止めず、前進し続ける。高みを目指す。
そうやって自分は強くなるのだ。

→解説


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