戦乱学園!―合戦の第一法則・弱い武将はよく攻める
作者 :ふじわらたかし:藤原京
絵師 :藤城陽
デザイン:?
編集 :?
まずはっきりさせておきますが、私自身はこの作品、最初の60ページ読んだところで挫折しました。
で、挫折した自分の意見だけで決めるのはさすがにどうかと思い、読破した人にも意見を聞いてみたところ
「物語としてはどうしようもない」という意見で一致しています。
最初からまっとうなエンタメであることは放棄した作りなので、もはやおもしろいかどうか論じる余地がないというか……。
なのにどうしてこうやって紹介しているかというと、適切な使い方をすれば一読の価値があると判断したからです。
登場人物が少女ばかりになっている、戦国史報告書みたいなものですね。
あとがきを読むと、異様なこだわりだけは伝わってきます。
この作品、基本的にはひたすら戦国時代の生データを垂れ流しているだけです。
よって、リアルという意味ではこの上なくリアル。
SLGやボードゲーマーには、とことんリアルにこだわった生データから導き出される発想や思考の構築が可能という点で意義がありますね。
ただし「リアリティ」があるかといえば別問題で、データをそのまま提示すりゃいいってもんじゃない、ということがこの作品を読むとよくわかります。
よって、「物語」を読みたい人にはおすすめしません。というか絶対やめた方がいいです。後悔します。
イラストはさすがは藤城陽さん、すばらしい出来なんですけどね……
データ重視タイプのSLGorボードゲーマーや、変わったもの好きの方、戦国マニアならば手を出してみてもいいのでは。
いろいろ考えつつ読むのがたぶん正解なのでしょう。……私には無理でしたけどね……(遠い目
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