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あまがみエメンタール

タイトル:あまがみエメンタール(小説:一迅社文庫)
作者  :みずちしき:瑞智士記
絵師  :なべしまてつひろ:鍋島テツヒロ
デザイン:?
編集  :?

完璧な百合作品で、その上特殊な性癖によって繋がれた共依存関係を扱っているので、どうしても読者は選んでしまうかも。
が、単なるジャンル買いを超え、良質な物語を求める方にはぜひともご一読いただきたい作品です。

全寮制の小中高一貫校、青嵐女学院。
ロリータファッションに身を包み、精神的に幼く不安定な少女・莉子は、ルームメイトの心音を『噛む』ことで安定するという奇妙な性癖を持っています。長年この儀式を続ける内に、心音も噛まれることに快楽を覚えるようになっています。
幼い時に始まったこの歪んだ関係を、幼稚部、初等部、中等部……とずっと描写していくことで彼女たちの関係と、それがどんな結末を迎えるのかを描いた切なく優しくそして歪んだ百合な青春模様。

どう見ても『あまがみ』なんて生やさしいレベルではないですが、まあそれはそれとして(たぶん、タイトルの響きを優先したんでしょうねえ……)、外界と隔絶された寮生活ならではの秘め事という空気が存分に漂っています。

……余談ですが、私はこの作品読んではじめてゴスロリ、甘ロリ、白ロリの区別について知りました。あと、ブラのカップの数え方も。


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from monumenta librorum on 日曜, 2009/03/08 - 20:14

女子校を舞台にしたある種の百合物。この作者のことなので、やはりまとなハッピーエンドというわけには行かず、共依存的な関係が続くような結末であるため、評価は分かれるだろう。...