名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood

タイトル:騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood(小説:富士見書房)
作者  :かどのこうへい:上遠野浩平
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?

これ、他の作品何も知らなくても大丈夫です。一点だけ、上遠野公平作品にはMPLSと呼ばれる超能力者が出てくるとだけ頭に入れておけば読めます。

さて。
なぞめいた山奥の病院に入院しているしずるさんと、しずるさんをお見舞いに足を運ぶよーちゃん。しずるさんは世の中で起きている怪事件に興味を示し、病院から一歩も出ずしてその謎を解いてみせる……
今はなき富士見ミステリー文庫の『しずるさん』シリーズの邂逅編にあたるのが本作です。が。

とりあえずいくつか言いたいことが。

●しずるさんとよーちゃんの出番が少ないっ!
●よーちゃんのイラストがない! ていうか絵が表紙だけ(涙
なんという小物。

いやーしずるさんとよーちゃんの出番を期待していたこちらとしては、いつまでたっても二人が出てこないのでやきもきしましたよ!
『じゃんけんに決して負けない』少女、というのはなかなかおもしろいキャラクターではあったけれど、そこはそれ長年のファン的にはあらゆる端役のことはどうでもいい(酷っ!)わけで。
かなり華々しいはずなのに、やってることが小物過ぎてなんともアレな犯人だったなあ……。
ともあれ最後に二人が出てきてほっとしました。物語の筋道自体は今までのしずるさんシリーズと変わらないです。ああ、よーちゃんはなんてかわいい子。

次にしずるさんシリーズが出る時は、新書でもいいからとにかくイラストをもうちょい増やしてください! 言いたいことはそれだけです。


この作品の名台詞

あなた、ごまかしてる。

→解説


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