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Re:SET 想いと願いのカナタ

タイトル:Re:SET 想いと願いのカナタ(小説:GA文庫)
作者  :つきしままさや:月島雅也
絵師  :赤りんご
デザイン:?
編集  :?

かなり特殊な作品。
どっちかというと仕掛けを楽しむ話かも?

ありそうでなかった描写方法ですが、書くと確実にネタバレに繋がるので……
以下はちょっとくらいネタバレしても気にしないぜ!という方のみお読みください。
(ただ、序盤である程度は仕込みにピンと来るかな?とは思いますが)

平行世界分岐ネタを、本当にそのまま小説でやってしまった作品。
ゲームで時々ある、何通りかのバッドエンドを必ず通る必要があって、それで初めてトゥルーエンドへのルートが開かれる、アレです。

どうしても女の子にまともに話しかけることが出来ないために、高校生になっても出会いがなく、つるむ相手といえば親友の月真一人だけ。
そんな主人公が、どうしたことかある時を境に普通に女の子と会話が出来るように!
そして、告白から念願の彼女を作ることができて有頂天な主人公に聞かされる彼女のヒミツとは……

三話構成で彼女を作る以降の主人公の行動が完全に分岐して、2通りのエンディング、そしてトゥルーエンドへと繋がっていく流れになってますね。

それぞれの平行世界のヒロインはなかなかかわいいです。ただ、三話構成にした関係で、本来クライマックスとなるべき真ヒロインのエピローグは悲しいくらいにあっさり流されて、完全に舞台装置と化してサブヒロインの方が扱いがいいというのは切なすぎるような……。
舞台装置そのものを楽しむと吉。


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