名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

双心のサヤ-刀姫推参!

タイトル:双心のサヤ-刀姫推参!(小説:HJ文庫)
作者  :とりうこうじ:鳥生浩司
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

これはおもしろかったです!

学園チャンバラアクション+ラブコメ。
侍女=侍+女 →『メイドとは主に仕えるサムライガールのことなんだよ!』と言う解釈には目から鱗ですええ。

大財閥の御曹司なのに、家を飛び出て安アパート暮らしの少年・上月雪柾。
彼は上月家から一緒に駆け落ちしたメイドの少女・紗耶と、幸せな毎日を送っていた。そんなある日、雪柾は暴漢に襲われた時に、紗耶に変化が!
紗耶の身体に、戦国時代のお姫様・サヤの魂が入れ替わって入ってしまった!?

メイド姿で刀を振るという構図もさることながら、女子高生vsメイドによる対決など、実に絵になる構図が多く、チャンバラ部分はかなり燃えます。
心は入れ替わっても身体は愛する紗耶なわけで、その扱いに戸惑う雪柾や、キャラの激変ぶりに戸惑う同級生たちの言動がさりげにいい感じ。
さらに未来に飛ばされて勝手が分からず奇行を繰り返すサヤが、雪柾に向ける複雑な心境など、かゆいところに手の届く良作ですね。

まあ百聞は一見に如かず、ぜひ手に取ってみて下さい。
ただ、残念といえる点があるとすれば、最初の巻頭カラー挿絵に使われている剣を持って戸惑うメイドさんを表紙にした方が絶対に食いつきがよかったんじゃないかなー、とは思いました。
この本を店頭で見かけたら、ぜひとも一枚めくってみてくださいな。


この作品の名台詞

「妾が、そなたの侍女(めいど)になってやる!!」

→解説


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