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すーぱー☆なちゅらる 1次元目 お子さまですみません

タイトル:すーぱー☆なちゅらる 1次元目 お子さまですみません(小説:HJ文庫)
作者  :しみずふみか:清水文化
絵師  :星崎ひかる
デザイン:?
編集  :?

超能力開発を行う学園特区での理系蘊蓄小説。
「はあ?」って思うかも知れませんが……早い話が清水文化節全開ってことですよ!

今回はネタになっているのが超能力という架空の能力なので、当然架空理論なのですがやっぱり蘊蓄ぶりは半端じゃないです。
同じ超能力+学園都市という組み合わせでの物語なのに、とある魔術の禁書目録とここまで内容が別ものになるあたりがおもしろいですねー。

新しい物理理論、超自然力(SNP)理論。
これによって超能力の存在が確認され、SNP能力を持った生徒達を集め、能力について研究する学園特区が作られた。
そこで神通学園に通うことになった牧野越也や、学園理事長の孫娘のリーヤ、そのメイドのクリス、学園生ながらもSNP理論研究の第一人者である霜野千恵理らをメインに据えて、学園生活がスタートするのですが……。

全くのいつも通りです。
蘊蓄全開、とにかく蘊蓄。
架空理論だろうがなんだろうが、やっぱりガチガチに理論体系は作られているっぽいですね。
恋愛要素は、清水文化としてはかなりがんばっていると思いますが(具体的にいうと、くじびき勇者さまの中盤以降の濃さ)もともとそっち方面の描写は淡泊な人だし、今さらラブの充実を期待してる読者はあまりいないでしょうから無問題(笑)
ナノマシンが暴走してる割には、いまひとつ緊迫感がないっちゃあないんですがそれも「作風」の一言ですべて解決する抜群の信頼感があります。


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