名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

本日の名台詞

「泣いても、いいよ」
「でも、目をつぶって泣いちゃいけない。どんなときでも目を開けていて。それが、きっといつかあなたを助ける。シャーロット」


タイトル:カーリー ~黄金の尖塔の国とあひると小公女~(小説:ファミ通文庫)
作者  :たかどのまどか:高殿円
絵師  :くらもとかや:椋本夏夜
デザイン:?
編集  :?
キャラ :カーリーガード=アリソン (35 P)



 ▼本日の作品&台詞解説▼

カーリー 〜黄金の尖塔の国とあひると小公女〜 (高殿円)は、一言で言うならハウス名作劇場です。
これは表面的な雰囲気だけではなく、もっと深い作品の本質としてそうなのです。
第二次大戦前、英国領であるインド内のイギリス人居留地を舞台に、大使の娘として一緒にやってきた少女・シャーロットが直面する数々の出来事を綴ります。
●ラブ。とにかくラブ。
●ヴィクトリアンな話
●女子校寄宿舎
●真夜中のお茶会
この手のキーワードに触れる方は、速攻手を出すのが正解。
ただし、この作品は女子校寄宿舎ものというわけではありません。それは一部でしかない。
●激動の時代
ここがかなりポイントになってきます。だからこそのハウス名作劇場ですよ!とりあえず発売日につき、ここについてはあまりつっこまないことにします。

最初に上の方でも書いてますが、戯れ言系はもう結構、もっときちんとした物語を読みたい、そういう方にはぜひとも。高殿作品をご存じない方は、この機会に手を出されてみてはいかがでしょう。
超おすすめ。

それでは本日の台詞解説。
新しい学校でにやってくるなり強烈なホームシック(のようなもの)にかかり、思わず泣いてしまうシャーロットを、カーリーが慰めています。泣く、という行為に対する名言は非常に多いのですが、現実から目をそらすことのないように、ということですねこの場合は。