名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

タイトル:サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN(小説:スニーカー文庫)
作者  :こうのゆたか:河野裕
絵師  :椎名優
デザイン:?
編集  :?

三日以内にセーブした時間まで一度だけ世界の時間を巻き戻す能力「リセット」を持つ少女・春埼美空と、リセットの影響さえ受けずすべての出来事を忘れない「記憶保持」能力を持つ少年・浅井ケイ。ちょっと特殊なルールを持ったタイムリープものであり、非常に透明感のある青春小説でもあります。
静かな雰囲気と、時間ものらしい緻密な構成を特徴としてます。

3巻では、春埼美空とケイ、そして相麻菫の三人の二年前に何があったのか? その辺の話が、時間を現在と二年前に行きつ戻りつ語られます。

二年前に相麻が、春埼とケイ、そして自らの三人に向かって語りかけた言葉。
「私たちの中にアンドロイドがいると仮定しましょう」
三人の中でアンドロイドは誰?
三人三様、普通の人間とはかなり異なる価値観や考え方を持っていて、そんな問いに対する答えが、物語が進むうちに徐々に見えてきます。

そして、果たして相麻が復活する!?
いやはや、春埼やケイの人間性もあって、終始おっそろしく抑えた調子で物語が進むのですが、それにも関わらずドキドキしますね。そしてすごいところで引き。4巻はどうなっちゃうのやら。コミック化も決定し、このシリーズからは目が離せません。


この作品の名台詞

「ルールのゼロ番目について、考えてみました」
「君のルール?」
「そうです」
「ゼロ番目を見つけました」
「それは?」
「私は、あなたに従います。貴方の行動と、言葉のすべてを、信頼します」

→解説


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