名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

あしたびより I

タイトル:あしたびより I(小説:HJ文庫)
作者  :あまもりまもる:雨森麻杜
絵師  :下北澤鈴成
デザイン:?
編集  :?

これは良質なボーイミーツガールです。

メイドのルシアによる、少々気になる日記描写から始まる物語。彼女にとっての日記とは特別な意味を持ち、しかし楽しいというわけでもない他の人とは違う意味を持ったこと。
そんなルシアはある日、街で起きた小さな事件がきっかけで一人の少年・イルクと知り合う。意気投合する二人の仲は、しかしイルクの秘密を知ったことでルシアの態度は急によそよそしいものになり……。

だめです。あまりにも物語の核心とあらすじが密接に関わってるのでネタバレが危険で何も言えません!
できたら、裏表紙に載っているあらすじも目を通さずに本編にを読まれた方が新鮮なおもしろさを保ったままでいられると思います。よけいな知識を入れずに読むのを推奨します。
なお今月大量に出てきた新人作品の例に漏れず、1巻という書かれ方がされてますが、これで終わってしまってもいいぐらい綺麗にこの巻で物語が完結しているので、安心して手を出して頂いて大丈夫です。
実に気持ちのよい読後感にひたれる一作です。


この作品の名台詞

「……逃げるなっ」
「逃げるな……っ、イルク・アトルス……! 会いに来たんじゃないのか……っ!」

→解説


「……私が頑張って話してるんだから、聞かないなんて、なしだよ」

→解説


「……イルク」
「どうした?」
「あのね……お昼、帰ってきてから……私言ったよね」
「あぁ……言ったな」
「私のこと忘れて、って……」
「……うん」
「あの……ね、あの……
……やっぱり、あれ、止める。
私のこと、忘れないで……」

→解説


作品一覧


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/505