名台詞を通してはじめる読書もある。ライトノベルを中心に、作品の長所を追いかけて紹介していくサイトです。
 

カナクのキセキ1

タイトル:カナクのキセキ1(小説:富士見ファンタジア文庫)
作者  :かずさともひろ:上総朋大
絵師  :さらちよみ
デザイン:?
編集  :?

第22回ファンタジア大賞<金賞>受賞作。

千年前に、世界を放浪しながら魔法を人々に授けたという真紅の髪の魔女マール。そんなマールが大陸各地に建てた石碑巡りの旅に出かけた少年カナクと、少女ユーリエの二人の泣けるラブストーリーです!

なにしろ目的が石碑巡りということもあり、派手な部分はないのですが、とにかくユーリエの健気さが半端ない。そしてラストまで読んだときのこの気持ち!

魔法学校を卒業したカナクは、紅の魔女マールの軌跡を追う、危険が伴うために今では実行する人もあまりいない石碑巡りに旅立つことにする。が、魔法の才あふれる少女ユーリエも一緒に行くと言って聞かず、かくしカナクはユーリエと二人で旅立つことになる。

アクションなどはおまけのようなもので、基本的には石碑を巡り、世間の人には知られていないマールの素顔に触れる旅。個々のエピソードはやや駆け足なところもありますが、後半の展開がもうね!
でもこれ2巻もあるそうですが、かなり綺麗に終わってるんでどうやって続ける気だろう、うーむ。

以下蛇足。
日本ファルコムのRPG「英雄伝説Ⅲ 白き魔女」と設定が以下略と一部で取り沙汰されてるようですが……私はそちらもリアルタイムで遊んでかなり感動したオールドゲーマーですが、これでパクリとかないわー。まあ、確かに似ている部分もあって作者の人がゲームをプレイして影響を受けている可能性までは否定しませんが、そもそも全く他の作品に影響を受けずにいるなどということは不可能ですし、最近なんでもかんでもパクリパクリ言いすぎ。最低でもゲーム遊んだこともないくせに意見するのやめれ。


トラックバック

http://maijar.jp/?q=trackback/5132
from お亀納豆のライトノベルまっしぐら on 月曜, 2011/03/21 - 15:54

著:上総 朋大(かずさ・ともひろ) イラスト:さらち よみ 「ねえカナク、私の気持ちは石碑に暴かれてしまったわ。私は、あなたといつまでも一緒にいたい。我が儘もやめるし、理不...