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多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年

タイトル:多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年(小説:スニーカー文庫)
作者  :ながもりゆうや:永森裕哉
絵師  :?
デザイン:?
編集  :?

上下巻なので、なんとも評価しにくい点はありますが……
少なくともお気楽に読もうと思っている場合には、この作品は向いてないかもしれません。
登場人物を覚えるのが大変なのです(汗

複数人格者であることが普通、むしろ持っている人格の多い少ないで人の価値が決まるような世界を舞台に、世界でも希有な人格を一つしか持たない周りから虐げられる少年を主人公として、レジスタンスの活動を描写していくSFです。
なんですが……最低でも二重人格、多い人間は五重の人格を持ち、名前どころか姓まで別というややこしい設定があるために、登場人物を覚えるのが非常に大変です。同じ肉体を動かしているのがどの名前とどの名前だったのかが、ほぼ確実にこんがらがって読むペースが落ちる可能性大。率直に言うと、この本は上下巻まとめ読みするべきかも。間を開けたらほぼ確実に人の名前は忘れ去っていることでしょう……。


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from monumenta librorum on 日曜, 2006/09/10 - 20:57

スニーカー大賞の奨励賞受賞作。住人の全てが多重人格者という設定のSF。しかも、人格の数が多いほど、偉い社会の中で、人格を一つしか持たない少年が主人公となっている。設定...