「――自分で考えたまえよ」
「な、に……？」
「わからないことや納得のできないことがあるのならば、自分の力で調べて考えて解決しろと言っているのだよ。学生だからといって何でも聞けば教えてもらえると思うなよ。覚えておきたまえ。世の中というものは大抵納得のできないようにできているものなのだよ」
「…………！」
「私はね、カケル君。少年が好きなのだよ。しかし好きであるが故に大嫌いになることもある。今の君はね。今の君の顔はね、カケル君。物凄く情けないよ。格好悪いよ。醜くすらある。そう、この前私を殴った時の君はとても良い顔をしていたのに、今の君はとても醜いんだ。まるで醜婆だ。嫌悪感でとても見ていられない。あぁ、この場にもしピストルでもあれば君のこめかみを撃ち抜いているかもしれない。一度顔を見てみたまえ。君の一体どこが大地カケルだというのかね。君などただの形骸だよ。生きる、ゴミだ」